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2018年7月2日追記:2015年3月19に公開されたコンテンツを一部更新しました。
「リザーブタンク」
「タンク」と入っているあたり、どうやらこれはバイクの燃料を貯めておくタンクのことのようですね!
初歩的なことですが、バイクって燃料どこに保存してあるんでしょうか?いままで考えたことなかったけど、バイクにガソリン入れるところってあまり意識してみたことなかったので、バイクの給油する箇所もどこにあるのか気になるところです!!
というわけで「リザーブタンク」について、またバイクのガソリンはどこから注入するかなどなど♩詳しく解説していただきましょう♩
教えて、ロレンス編集長〜♡
正しいお答え: from ロレンス編集長
はい、お答えします。
まずバイクのガソリンですが、多くのバイクはハンドルとシートの間にあるタンクに入れるようになっています。ここからガソリンコックからキャブレターを通って真下にあるエンジンへと送られます。ただし、最近のバイクにはこのタンクの中に、エアクリーナーなど別の部品が入っているものも少なくなく、そういったバイクはシートの下などに別にガソリンタンクが隠されています。
さて、「リザーブタンク」ですがこれは予備の燃料タンクという意味です。といっても予備のために別にタンクが用意されている訳ではなく、ひとつのガソリンタンクの中にガソリンコックに繋がる長さが異なるパイプが入っていて、通常の場合は長いパイプの方からガソリンが流れるようになっていますが、ガソリンが減ってくるとこの長い方のパイプからはガソリンが落ちなくなります。そうなるとバイクは止まってしまいますが、ガソリンコックを回して短いパイプの方から流れるように切り替えることで、タンクの下の方に残ったガソリンをエンジンに供給できるようになります。
「リザーブ」とは予約とか予備とか積立という意味です。「リザーブタンク」はガソリンタンクそのものではなくて、タンク内のガソリンの予備の部分を指す言葉なのですね。最近のバイクはクルマのようにガソリンの残量がわかるメーターがついているものも多いですが、ちょっと前まではほとんどのバイクにガソリンメーターはついていませんでした。ですからタンクの中にどれくらいガソリンが残っているのか分からないので、道ばたで立ち往生しないように、このような仕組みになっています。ガソリンがなくなってもこのリザーブタンクの部分に残っているガソリンを使うことで、近くのガソリンスタンドまで走っていけるという工夫なんですね。
ちなみにカバー写真で掲載したのは、昔のドゥカティのレース仕様のタンクです。これは一般的な金属製ではなくFRPという樹脂でできていて、タンクの中央に縦に塗装がされていない帯がありますが、この部分からタンクに入れたガソリンが透けて見えるように工夫されています。ガソリンの残量が見た目にわかる秀逸なデザイン。さすがイタリアのバイクはオシャレですね。