出典:http://www.crash.net/motogp/news/214707/1/final-say-for-motogp-software-unclear.html

これ、MotoGPマシンのハンドルグリップの写真です。何だかプレステとかのコントローラーみたいですね。

現代のMotoGPマシンはあらゆるパーツが電子制御されています。

『ライド・バイ・ワイヤ(電子制御スロットル)』は従来のようにワイヤーでスロットルを開けるのではなく、アクセル開度を電気信号で送ってエンジンの出力をコントロールしていて、その出力特性も『パワー・モード』でライダーが走りながら切り替えることができます。

『トラクション・コントロール』はエンジンのパワーによってタイヤが滑り出すと、瞬時に出力を調整してスライドをコントロールでき、さらにクラッチを使わずにシフトチェンジができる『シームレス・ミッション』で途切れることなくトラクションをタイヤに送り続けることができます。

また比較的なじみ深い『ABS』は、ブレーキング中にタイヤがロックするのを自動的に防ぐ機構です。

実はこれらの技術は世界最速を競うMotoGPでも「速く走るため」というより「安心して走るため」に採用されていったそうです。どんどんパワーアップしてゆくMotoGPマシンを全開で走らせるために、このような電子制御技術の発達がそれを支えていたんですね。そしてこの電子デバイスたちは、ボクたちが乗る一般市販車へもどんどん採用され、より安心してバイクに乗ることができるようになっています。

しかし、MotoGPライダーたちはこのプレステみたいなボタンを、ポチポチ押しながらあんなスピードで走ってるのかと思うとさらに驚きですね。