モーターサイクルのレースは人間のすること・・・これは世間一般の常識です。しかし、かつてそんな常識を覆す犬がいました。その犬の名前はクーキー。飼い主のジョン・マカウンとともに、クーキーはアメリカ西海岸でかつて盛んだったデザートレーシングの愛好家の集りだった、「インベーダーズ」の正式メンバーでした。

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人間もすなるデザートレースといふものを、犬もしてみむとてするなり?

デザートレーシングについては、S.マックイーンらが出演した映画「ON ANY SUNDAY」(邦題:栄光のライダー)をご覧になるとよくわかります。いろいろなモータースポーツ、そしてモーターサイクルの面白さを描いたこの映画のなかで、デザートレースも紹介されています。簡単に説明すると・・・砂漠を爆走するレース・・・ってそのまんまやんけ!というツッコミ、ありがとうございました?


しかし、この単純明解さこそがデザートレースの魅力です。アメリカ西海岸に多い広大な砂漠で、速さを競ってフルスロットルで疾走する・・・その開放感と疾走感のスゴさは、映像で見ると納得していただけるのでは? そこで、2分34秒のON ANY SUNDAYのトレーラーをぜひご覧ください。チラリとデザートレースのシーンが映っています。


出典:montereytrailers


・・・気づきましたか? そうなんです。じつはクーキーとジョンは、この映画に登場しているのです。ちなみにクーキーって英語のスラングで、変人の、変な、馬鹿げた、狂気じみた・・・などの意味を持つ言葉です。愛犬にスゴいネーミングをするものです(笑)。


最強のふたり


クーキーとジョンは、1970年代から1980年代にかけて、さまざまなデザートレースに参加しました。モーターサイクルの燃料タンクに敷かれたカーペットが、クーキーの「コクピット」です。犬を載せているのだから、ゆっくり安全に走っているのだろう・・・と思う方は多いと思いますが、クーキーとジョンはかなり速い部類の選手だったのです(ちなみにお揃いのピンクのライディングギアは、インベーダーズのユニフォームです)。

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飼い主のジョンは、2011年の7月に心臓病でお亡くなりになった・・・と報じられているのですが、クーキーはどうしたのか気になって検索しても、IT音痴ゆえに探し出すことができませんでした。海外のモーターサイクルファンが集うフォーラムをチェックすると、クーキーは彼らのキャンパーから盗まれてしまい、ジョンはクーキーと二度と会えなかった・・・とか、じつはクーキーは初代と二代目がいて、映画に出ていたハスクバーナ400に乗っていたのは初代だ・・・とか、いろんな説がありました。

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真相を突き詰めるまで調べ続けなかった不明を恥じますが、気になる方はぜひご自身で調べてみて、わかったらロレンス編集部にお知らせください(苦笑)。まぁ常識的に考えて、ジョンより先にクーキーが死んだのは確かでしょうけどね・・・。ともあれ、ジョンとクーキーは再び一緒になって、天国の砂漠・・・砂漠が天国にあるかどうかはわかりませんけど、モーターサイクルライディングを楽しんでいるのではないでしょうか?