ベッカ(アナ・ケンドリック)はDJを目指す女の子。大学(バーデン大学)には入ったものの、LAで音楽業界に就職するのが夢だ。
しかし、大学の教授である父親から、せめて学生生活を楽しむことを懇願され、止むを得ずガールズアカペラのクラブチーム”バーデン・ベラーズ”に入部する。
元気な個性派女子のアゲアゲムービー
大学のアカペラ選手権で優勝を目指すベラーズ。
ガールズアカペラはそもそも(女性は)低音がでづらいハンディがあって、なかなか勝ち続けられないが、ベラーズはそれなりに勝ち進んできた。しかし、男女ミックスの混成グループや男性オンリーのグループにはやはり分が悪い。同じ大学のボーイズグループ、トレブルメイカーズには常に苦渋を飲まされ続けている。(実は何度か、苦渋を飲むのではなく吐くシーンがあるが、これはご愛嬌・・)
伝統的な楽曲やアレンジにこだわる先輩たちと衝突気味なベッカだったが、徐々にチームに溶け込んでいく。彼女は少しずつ自分の居場所を見つけていくのである。
徐々に打ち解けていく過程は、男目線でいうと” YUCK ”(Excuse me..)なのだが、女の子たちからするとよくある光景なのかもしれないと思う。
大学アカペラ選手権に挑むベッカたちベラーズ
幾度かの衝突を経て、完全に結束するベッカたち。
勝利を目指すため、ベラーズはベッカのアレンジを採用し、新曲を提げてトレブルメイカーズを始めとする強敵たちとのコンペティションに挑むのである。
パーフェクト・ピッチ2の出来にも期待
全米女子をアゲにアゲたハイテンションミュージカルは続編も好調のようだ。
この映画をみたら、年齢に関係なく、女の子たちは気分上々、盛り上がることだろう。熱中すること、友達、そして恋。余計なことは考えずに、それだけ考えて前向きにエンジン全開にしていく。そんな明るくて楽しくて情熱的な映画だからだ。
最近男のためのこういうアガるムービーが少ない気がするが、ぜひともバイクやクルマをぶっ飛ばす、青春ロードムービーで、僕たちの中の”少年”を叩き起こしてほしいものだ。