75年10月の免許制度改定によって400㏄までの中型二輪免許が新設され、401㏄以上の大型二輪には運転免許試験場の限定解除試験をパスしなければ乗ることができなくなってしまう。この試験は平日の日中にしか実施されず、しかも合格率が極めて低かったため、新規に二輪免許を取るユーザーは、簡単には大型バイクに乗れなくなってしまった。当時は、今以上に大排気量車への憧れが強かった時代。必然的に中型免許上限の400㏄クラスに人気が集中し、メーカーもその開発に力を注ぐことになる。そんな状況にくさびを打った250ロードスポーツの歴史、8回目の今回はSUZUKI COBRAをご紹介したいと思います。

SUZUKI COBRA(1989年9月)

画像: (オートバイ©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

(オートバイ©モーターマガジン社)

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●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●248cc●45PS/11500rpm●2.6kg-m/10500rpm●139kg
●110/70-17・140/60-18●53万9000円

GSX-R250Rからフルカウルを外したネイキッド仕様モデル。フロントブレーキはRGV250Γから派生した同じくカウルレス仕様のウルフのように、Wディスクから大径シングルに換装、ミッションのギア比も5、6速がローギアード化されて市街地走行に最適化されている。

ストリートファイターの元祖と言っても過言では無いこのモデル。

レーサーレプリカブームの時代に、あえてフルカウルを脱ぎ捨て、GSX-Rのスポーツ性能をそのままに、ストリートユース向きのルックスで登場したロードスポーツモデルだったのです。

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