キアヌ・リーブス主演の法廷サスペンス。
キアヌ演じる弁護士ラムゼイは、とある殺人事件の被告人の弁護を依頼される。大物弁護士ブーン・ラシターを刺殺した容疑で逮捕された被告はなぜか黙秘を続け、弁護は困難を極める。その被告人マイクは、ラシターの実の息子だった。
キアヌ演じる弁護士ラムゼイは、とある殺人事件の被告人の弁護を依頼される。大物弁護士ブーン・ラシターを刺殺した容疑で逮捕された被告はなぜか黙秘を続け、弁護は困難を極める。その被告人マイクは、ラシターの実の息子だった。
本作では、主人公のラムゼイのアシスタントとして、黒人女性が重要な役割を果たす。彼女は証人たちの所作を見て、嘘をついているかどうかを正確に見抜く特技を持っているからだ。絶対的な不利の裁判の中、ラムゼイは彼女の力を借りつつ、どうにかマイクの容疑を晴らさんと奮闘するが、本作の見どころは積み重ねていく論理でもないし、法律を信じて正義のために戦う弱者の味方の姿でもない。
この法廷では、実はすべての人間が嘘をついている。嘘を見抜く達人でさえも、すべてが嘘であるとき、逆にどこに真実があるのかわからなくなる。なぜ嘘をつく必要があるか、その肝心なところがわからないからだ。
そう、なぜみんなが嘘をつくのか。この映画の核となるプロットはそこにある。地味で淡々な展開であるが、最後に意外な真実が現れるのを楽しみに見届けてもらいたい。
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