第420号は、フォルクスワーゲン・パサートの姉妹車「フォルクスワーゲン サンタナ」です。
タクシーなど幅広く愛用され、中国では現在でも国民車的存在であるロングセラーモデルです。(akiko koda@ロレンス編集部)
1981年9月のフランクフルト・ショーでフル・モデルチェンジしたポロおよびダービーとともに発表されたのが、新しいフォルクスワーゲン系列のトップ・シリーズの座にあったパサートのノッチバック・スタイルのバージョンでポロに対するダービー、ゴルフに対するジェッタと同様の関係に立つ。したがって2550mmのホイールベースを同じにしているがボディ全長は110mm長い4545mmと堂々たるシックスライト・サルーンの風格。搭載するエンジンもパサートのように1272cc55馬力型といった普及版はなく、最低が1588cc75馬力型。さらにトランスミッションは4速のほか5速マニュアルもあって最高時速160km、0〜100km/h14秒の性能。
その上は同じく1588ccだが出力を85馬力に向上させたもので、これは5速マニュアルがオートマが選択。ファイナル4.11はパサートと同じだが、寸法が大きくなって自重が955kgとやや張るためか最高時速、加速力ともわずかに落ちて166kmで12.8秒。トップモデルは同様、直5の1921cc115馬力を積むがこれには4速、5速のマニュアルとオートマが用意されていて自重1050kg。パサートより25kg重いため、最高時速184km、0〜100km/h10.9秒。さらに1588cc54馬力のディーゼルもあってこの方は4速もしくは5速マニュアルのトランスミッション。最高時速は140kmで0〜100km/hは20.5秒。