カフェレーサー、という言葉の解釈が広義なものになっている現代、世界各国の人気ビルダーたちの作品は、個性とバリエーションが非常に豊かになっています。
RIDEにて紹介されたカフェカスタム最先端の一部を、ロレンスでチラ見せしちゃいます。
PRAËM @France(原文:宮﨑健太郎)
今回ご紹介するのは、フランスのパリに工房を構える『PRAËM(プライム)』。
シルバンとフローランのベルネフォン兄弟が2014年に創立したプライムは、ハンドクラフトの美しいカスタムバイクを生み出すブランドとして高い評価を得ています。
シルヴァンは元BMWのデザイナーであり、F800GSアドベンチャーや、R9Tコンセプトのデザインを手がけている実力者!
フローランはフランス軍整備士というキャリアを持ち、ふたりとも幼いころからモトクロスに親しんだ根っからのライダーなんだとか。
そんな二人の作品とは
プライムとしての初作 『SP3』 は、細いワイヤーでフェアリングを構成するという斬新なアイデアと仕上がりの美しさで、世界中の注目を集めることに成功しました。
こちらはRIDE誌では写真の紹介はありませんが、プライム公式サイトで様々な角度からその美しさを確認することができます。
そして、RIDE紙面で取り上げられたBMWモトラッドフランスとのコラボで誕生した最新作、 『オプティマス・プライム』 は、1980年代の耐久レーサーを彷彿させるデザインで、人気のスーパースポーツ、BMW S1000RRを1980年代耐久レーサー風のルックスへと華麗に変身させた1台。
スタイリングの美しさと、走りのパフォーマンスを追求したカフェカスタムといえるでしょう。
テールカウルのセクションは、スズキのファクトリー耐久レーサーであるXR69をモチーフにしたもので、バッテリーキャリアを兼ねる構造となっています。アルミ合金の燃料タンクは、スタンダードより50㎜ほど長くなっており、カーボンホイールは、ロトボックスの製品。
さらに、カラーリングは、1975年のル・マン24時間耐久を走ったレーシングカー、BMW 3.0 CSLへのオマージュだそう!かっこいいですね〜!
カスタムって、奥深い。
2016年7月号月刊オートバイ特別付録RIDEでは、ベルギーやカナダ、スペイン、ドイツなど、世界各国の最新カスタム事情をご紹介しています。もちろん、日本人によるカスタムも登場しますよ〜!
この一冊を読めば、あなたも今日からカフェレーサー通!・・・になれるかも?