『ガールズライド』は、ともに片親の女子高生、ナン(母と娘)とセイ(父と娘)の二人の心のふれあいを、オートバイを通じて描く、小編です。
男女の恋愛にも似た、甘酸っぱい恋心を互いに抱きますが、それが発展することはなく、十代後半の女の子たちの他愛ない青春です。優等生で運動神経も抜群の美少女ナンと、ドジっ子で学校では冴えないセイ。二人の間には、オートバイという特別なモノがありました。

転入生のバイカー姿に胸をときめかした美少女

画像: ©磯本つよし先生、芳文社

©磯本つよし先生、芳文社

ナンとセイは、同じ女子高のクラスメイト。セイは転校生として、ナンのクラスに転入してくるのです。

画像: 普段はドジっ子。でもオートバイの腕は確かのセイ。

普段はドジっ子。でもオートバイの腕は確かのセイ。

画像: 転入生のバイカー姿に胸をときめかした美少女

セイに触発されて、ナンも免許を取得し、ハンターカブ(写真)を手に入れます。
二人は休みごとに(時として平日の夜でも)バイクを繰り出し、仲を深めていきます。

画像: ハンターカブ www.goobike.com

ハンターカブ

www.goobike.com
画像: 二人はバイクを通じて心を通わせていく

二人はバイクを通じて心を通わせていく

女の子同士だからこそ、十代の切ない友情がより心に染みる

しかし、二人の別れは唐突にくるのです。
父親の仕事の関係で、セイは再び遠くに引越しをすることになります。

二人は離れても変わらぬ友情を誓います。オートバイがあればいつでも会えると。

でも。そうはいっても十代の女の子たちの心は動揺するのです。
二人の関係は、恋と言っても差し支えないものでした。でも、それは女子高という特別な環境と、16、7才の女の子たちが誰でも通るであろう、たわいない淡い感情です。やがて二人にも恋人ができるし、オートバイ以上に関心のあるモノも増えるでしょう。そして二人の特別な感情は、生涯を通じての親友としての関係へと変わっていくでしょう。

しかし、短い時期だからこそ、二人の想いは切なく輝くのです。そして二人の想いを、それぞれタンデムシートを持たないオートバイたちが、力強く運んでいたことを、ぼくたちは知るのです。

画像: 女の子同士だからこそ、十代の切ない友情がより心に染みる

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