「マッドマックスが北斗の拳に似ているんじゃない、北斗の拳がマッドマックスのオマージュなんだよ」と何度口にしたことか。
オーストラリアのバイオレンスアクションムービー傑作「マッドマックス」が、同じジョージ・ミラー監督によって新たに蘇った。シリーズ累計四作目になる。
大好きなトム・ハーディー主演で蘇ったマッドマックス
核戦争などで文明が崩壊した世界。
汚染が進み、砂漠化していく地球。世界観としては、いままでのマッドマックスシリーズを踏襲しており、設定はほぼ同じと思われる。
生き残った人類は、暴力と狂った信仰で残り少ない水や燃料などを独占する独裁者イモータン・ジョーによって支配されている。マックスは過去に救えなかった少女の幻影に取り憑かれており、ジョーの砦に生きる輸血袋として囚われの身になっている。
そんな中、ジョーの性の慰みと出産の道具にされていた女性たちを連れて、女の身ながら大隊長を務めるフュリオサが脱出を謀る。ジョーは信徒たちを連れて女の奪還に向かうが、囚われの身から脱したマックスの活躍によって、一旦は脱出に成功する。しかし、その先には水も食料もない果てしない塩原があるのみで、生きていける希望はほとんどなかった。
そこで、マックスは逃げるのではなく、ジョーが君臨している要塞を奪うことを提案。生死を超えた、自由と独立を目指す戦いが始まる。
おそらくは、このトム・ハーディを起用した第二弾が制作されると思われる。
なぜならマックスを悩ませ続ける亡霊の少女たちの正体や、過去の出来事についての詳細がまだ明らかになっていないからだ。前作「マッドマックス/サンダードーム」(1989年公開)からのエピソードが続いているものと思われるが、最終的にどのように描かれるかはわからない。
狂気の世界を描かせたらピカイチのジョージ・ミラー監督もすでに70歳。今回の大ヒットを受けて、それほど時間をおかずに次回作を手がけてくれるものと思う。