エンデューロレースの過酷さを冒険になぞらえて生まれたモデル”アドベンチャー”。アドベンチャーモデルと聞けば、何だか目新しく聞こえるが、実は以前からオンもオフも両方走れるモデルは存在した。その名は”デュアルパーパス”。
そんなアドベンチャーモデルの原点とも言えるデュアルパーパスモデルの歴史を日本が得意とする250ccに絞って振り返っていきたいと思います。
そんな第2回目はYAMAHA TDR250

YAMAHA TDR250 (1988年1月発売)

画像: (オートバイ©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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「道の選択権は、ライダーにある」というキャッチコピーを反映するように、走行シチュエーションを問わず高い走行性能を発揮する。初代TZR250系のパワフルな水冷2ストツインエンジンを、ラリーマシン風のスタイルやストロークの長い足まわりと組み合わせた、個性的なデュアルパーパスモデルで、TZRよりもショートな減速比設定もあって、豪快な加速が可能。

名前の由来は”Twin Dirt Racer”(ツインダートレーサー)の頭文字。1987年に開催されたファラオラリーで風間深志氏によって250ccクラス優勝を果たしたマシンを原型にした市販モデルです。

オフロードモデルに相応しい走破性、そしてレーサーレプリカモデルであるTZR250と同じ水冷2サイクル並列2気筒(1KT)エンジンを搭載し、高い動力性能で市街地から林道まで、道を選ばず俊敏に走れるバイクとして多くの人を夢中にさせた1台でした。

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