スーパースポーツの中心はかつて750㏄でした。これは当時のレースレギュレーションが大きく影響していて、特に4スト市販車ベースのTT-F1クラスの上限が750㏄になった1984年以降はレースでの勝利のために急激に高性能化しました。その頃も750㏄以上のスーパースポーツは存在したが、スタイルはともかく実質的にはスポーツツアラー的な存在でしかありませんでした。しかし90年代に入ると、よりパワフルで高性能なモデルを求める声が高まったこと、そして急激な技術の進歩によって、大排気量スーパースポーツの新しい扉が開かれたのです。
【1998】 初代YZF-R1登場!
リッタークラスのスーパースポーツでも、峠で操る楽しみを存分に得られるというコンセプトのもと、クランク、クラッチ、ミッションを立体的に組んだ3軸構造の水冷DOHC5バルブフォアを専用設計。これによってエンジン外寸をコンパクト化し、アルミ製のデルタボックスIIに載せた新世代モデル。
スーパースポーツと言えばサーキット!そんなイメージを一新し、峠ライダーをターゲットにした1台が誕生しました。
【2001】満を持してGSX-R 1000が登場!
2000年型GSX-R750用をベースに排気量を988㏄にまで拡大した水冷直4エンジンを、新設計の専用フレ―ムにマウント。優れた運動性、最高出力と扱いやすいパワー特性を両立したエンジンという組み合わせが実現し、世界中のサーキットを席巻した。
コンセプトは【Own The Racetrack】!サーキットの覇者となるべくSUZUKIが投じた自信作でした。
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