©東本昌平先生・モーターマガジン社
バイク乗りのバイブル『キリン』。
特にデカ尻こと911とキリンのカタナのバトルを描いた第1巻から4巻を、心の拠り所にしている人は多いのではないだろうか。
2016年8月。モーターマガジン社からキリンファンブックが発売されているが、これを機会に改めてキリンの魅力と、なぜ我々がキリンに魅せられ惹かれ、そしてオートバイに心を奪われるのかを考えていこうと思う。

上の画像は本編にはない。ファンブックのための描き下ろしと思われる。
キリンは911とのバトル中に、料金所手前で減速したメルセデスの後部に突っ込み、カタナを大破させ、自身も生死をさまよう大事故を起こしてしまう。
3年に及ぶ入院〜リハビリを経ても、彼は結局バイクを捨てられないのだが、入院中に病院を抜け出して松葉杖をつきつつもバイクに乗りに来る、というシーンがある。多くのバイク乗りをシビレさせるエピソードであり、このカットはそれをイメージさせている。(本編では、キリンが怪我を圧して乗るのはRZだ)

キリンが我々に教えているのは、ただ速く走り、公道で無茶をしろということでは決してない。オートバイに乗るということは、人生そのものであり、苦しかろうが辛かろうが降りるわけにはいかない。単純だがバイク乗りとしては当たり前の心意気をこのカットは端的に表しているのである。

あなたはバイクを降りようと考えた事がありますか?

そしてあなたはどうしましたか?

  • ない。今もこれから先もバイクは人生の一部だ。
  • ある。やむにやまれぬ事情で、結局バイクを降りた。
  • ある。でも結局バイクに今でも乗っている。これからも迷う事はあるかもしれないが、そのときそのとき、真剣に考えるだろう。
  • ない。今もこれから先もバイクは人生の一部だ。
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