2007 DUCATI Desmosedici GP7:
ドゥカティとブリヂストンついにつかんだモトGPチャンピオン!
(Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)
800cc初年度となった07年、ドゥカティが新しい武器を手に入れる。それが、モトGPクラス2年目を迎えるヤングボーイ、ケーシー・ストーナーだ。ストーナーはホンダサテライトチームから06年にモトGPクラスにデビューするものの、まだまだ「一発の速さはあるものの、転倒の多いライダー」扱いしかされないライダーだった。06年にも決勝レース中に何度も転倒してみせ、ノーポイントレースを7回も演じてしまっていた。
しかし、ドゥカティに移籍してからストーナーの走りは一変。いきなり開幕戦カタールで優勝してみせ、その天性のスピードを開花させたかのように、18戦で10勝をあげ、ワールドタイトルを獲得してしまう。
シリーズチャンピオンにあと一歩の所で、どうしても勝てなかったDUCATI。好成績をあげるか転倒するかという、ポテンシャルはあるものの、安定しないという不安感を払拭できないケーシー・ストーナー。そんなポテンシャルは申し分ないはずなのに、何故か勝てなかったマシンとライダーが化学反応を起こしたとしか思えないDUCATI×ストーナーの快挙。そして、同時にブリヂストンタイヤでの最高峰クラスでの初タイトルという素晴らしいシーズンとなった。
2008 DUCATI Desmosedici GP8:
出だし好調ながらアップデートは一度きりでタイトルを手放す
(Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)
2連覇を狙った2008年。開幕戦のカタールで好調をキープして優勝を飾るもののその後低迷。第7戦カタルニアでアップデートが施されたバージョンが投入され、上位に顔を出すようになる。このシーズン6勝を挙げるものの、ロッシ、ロレンソ擁するヤマハ勢の追い上げによりタイトル防衛はならなかった。
2007年度の優勝で、有るべき姿を取り戻したかのように見えたDUCATI。しかし、この2008年からYAMAHAの快進撃がはじまり、タイトルを手放してしまう結果となった。