そもそもカワサキのバイクって、男くさいのが売りだと思うんですが、その中でも、特に臭さ(失礼!いや、褒めてるんですよ〜)の双璧と言えるのが、Z1-Rと、このローレプことローソンレプリカ(Z1000R)なんじゃないでしょうか??
しかも、オリジナルの良さを知っている人と、そうでない人での評価の差が出そうなバイクです。形だけ見れば、現役で最新ロードスポーツとして売られているDAEGとよく似ているから、「だったら新しい方がよくない?性能もいいし安いし(ニコ)」と彼女に言われちゃいそう。
それに、そもそもZ1000Jベースだから、ビキニカウルつけてカラーリングを変えたら、まんま同じように作れちゃうから、ローソンレプリカのレプリカも市場にはたくさんありそう。
でもね。そのなかでホンモノを手に入れられたら!と思うと、燃えちゃうわけですよ。
前にも記事にしましたけど、オトコカワサキって言葉が一番似合うバイクでもあると思うんです。
他のZ系だと、いろいろカスタムしたくっちゃうところでも、Z1-Rとこのローレプは、このままの姿を維持しないと、別物になっちゃいそう。俺は俺、変わんねえんだよ!と威勢良くタンカきってくれそうなところがまた、実に男くさいんですよね。
Z1000R1は、KZ1000 (J1) を駆るエディ・ローソンが、1981年度「AMAスーパーバイク」シリーズのシリーズチャンピオンを獲得したことを記念して1982年に発売された。企画を出したのは USカワサキで、カワサキ本社が生産を行った。ベースとなった車種は、優勝車両と同じくZ1000Jで、すでに発売されていた Z1100GP (B2) と同じ外装(大容量の角型タンクとビキニカウル)を装備し、色はカワサキのチームカラーであるライムグリーンとされた。さらにフロントブレーキディスクの大径化、サスペンションセッティングの変更、エンジンカバーの黒塗装、専用の段付きシート、専用セッティングのキャブレターされた。
[SPEC]
エンジン:空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒
排気量:998cc
最高出力:102ps/8500rpm
最大トルク:9.3kg-m/7000rpm
中古バイク売買の一流サイト GooBikeさんによると、2016年2月現在で 安くても200万円、高けりゃ500万円超え、というところでしょう。旧車の中でもかなり高値で取引されていますね。
500万出しても、このローソンレプリカの価値を誰かに分かってもらうのって、意外と難しいかもです。Z2やニンジャのような分かりやすい人気者とは違って、ほんとわかる人にだけわかりゃいいさ、Z1-Rと同様で、真のファン、オトコカワサキを愛する人しか乗るべきではない、そういうバイクなんじゃないでしょうか!