オリジナルの雰囲気・スタイルを生かしながら、性能アップを目指し、ZIIのカスタム企画がスタート。厚木の有名バイクショップ BrightLogicの協力のもと、今回は足回りを中心とした性能と安全性の向上を目指す。

40歳を超えたオールドバイクに、今まで以上の安心感を。

画像: 40歳を超えたオールドバイクに、今まで以上の安心感を。

発売開始からすでに40年以上が経過した旧車ながら、まだまだ現役の走りを見せる、KAWASAKIの名車750RS、通称ZII。個体によっては状態はさまざまだと思うが、この車両はこれまでのオーナーたちが大事に扱ってきてくれたのだろう、エンジンは元気がいいし、キビキビとした走りを見せる。
とはいえ、さすがに古いバイクだけあって、ところどころに傷みがあるし、実際入手してから1年半で、何度か細かいトラブルに遭っており、やはり40年間で蓄積されてきたダメージは明らかだ。これからも大事に乗り続けたいし、日常的にちゃんと走らせて、現代の車やオートバイたちの中にあっても、今まで以上に 遅れをとりたくない。そして何よりも、決して危ない場面に遭遇することなく、安全に走り続けたい。

そこで今回、そもそもこのZIIの整備をお願いしている厚木の著名バイクショップ BrightLogicに協力いただいて、今後も永く乗り続けていくために、現段階で最も効率的に性能を向上させ、安全性を高めるためのプランを作っていただき、実際にカスタムに着手することになったのだ。

その模様を、何回かに分けてレポートしていきたいと思う。

オリジナルの雰囲気を残したままの”あのZ”の形を目指す

今回のカスタムの方向性は、最低限のカスタムで、最大限の効果を出す、ということと、オリジナルの持つムードをそのまま活かす、ということ。昔ならば、カリカリにチューンして、高性能化を目指すカスタムが多かったと思うが、いまでは極力オリジナルの姿を残すカスタムが多いときく。
我々の試みも、同じく、Zときけば、ゼッツーと聞けば思い出す、”あのZ”のあの形をそのまま作ることを目標に進めていく。

そこで、今回のカスタムは、
・キャストホイール化
・フロントブレーキのシングル→ダブルディスク化
・バックステップ
という内容とした。

現代のスポーツバイクは18インチや17インチといった小径のホイールを採用しているが、ZIIはフロント19インチ、リア18インチという、今ではほとんど見られないスタイル。そのため、現在主流になっている高性能なラジアルタイヤのほとんどは、ZIIには合わせることができない。特殊なスタイリングのため、最新のタイヤをチョイスできないのだ。

18-18インチのスタイルにすれば、その問題は解消されるのだが、ZIIはリアブレーキがドラムブレーキで、18-18インチのホイールは選べない(このタイプのホイールはリアブレーキがディスクブレーキを前提にしているものしかない・・)。
リアブレーキをディスク化すると、車検の登録内容そのものを変えなければならないので、僕としては選べない。それに、リアブレーキは現在のドラムでも不足ないし、フロントのダブルディスク化で得られる制動力アップで、安全性の向上は担保されるから、結局 19-18インチのキャストホイールを選択することになった。

それに、オリジナルの形を活かす、という意味でも19-18インチスタイルの凛々しさを損なわない、という方向性も再確認したのである。

画像: BrightLogicで製作中のZ。今回、この車両と同じ足回りを移植する方向で話は決まった。

BrightLogicで製作中のZ。今回、この車両と同じ足回りを移植する方向で話は決まった。

1月中に着手、完成は2月か??

BrightLogicではすでにパーツの手配を始めており、実際の作業に入るところだ。
早ければ、来月頭には、新生ZIIとなって、その姿をお見せできるはずだ。また、BrightLogicで作業の様子を適宜 写真に収めて、報告をいただくことになっているので、途中経過も記事としてお見せできると思う。

ロレンスとしては、いたずらに専門的なことをご紹介するのではなく、Zに限らず、さまざまな旧車を手に入れて、少しでも永く元気に走らせたい、ドレスアップを考えたいと願う、ライトなバイクファンに参考になるような内容をお届けしたいと考えているので、ご期待ください。

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