2016年1月10日、ツクバサーキットのTC1000で開催された『オートボーイ杯 極寒耐久レース』。
KTM Japan様にご協力頂いて、ミニ3時間耐久クラスに初参戦(*´▽`*)
KTM Japanからの参戦はRC125 2台と125DUKE2台の合計4台
RC125
125DUKE
私は #29 125DUKEで走行。
ノーマルからの変更点は、オイルキャッチタンクがレッドブルのボトルな事と、タイヤがダンロップのα13。フロントフォークにMETZELERの文字があるけど・・・それは・・・きっとデザインという事で( *´艸`)
チーム名はCHIKA with KTM
チームメンバーは、レース初心者の私と、ライディングスクールの講師をしたり、テイストオブツクバなどのレースにも参戦しているベテランライダーの上田隆仁選手の2人。
実力と、経験値の差が有りすぎるペアだけど、初心者が耐久レースに参戦するには、これぐらいでバランスが取れる・・・はず?(笑)
3時間耐久なので、体力を考えて30分交代×6回という作戦でスタート。
スタートはコースを挟んで片側にマシン、片側にライダーを待機させ、スタートの合図でライダーが自分のマシンにかけ寄ってスタートするルマン式。
初心者の私には、自分でマシンに駆け寄って、混雑しているバイクの合間を上手く縫ってコースの走行ラインに乗せて行くという状況がまだ怖かったので、スタートライダーはベテランの上田選手。
ミニ・3時間耐久クラスの出場台数36台中、同じ排気量のKTM車両は4台。同じKTM車両の中でもダントツのトップタイムでラップしていく上田選手。
同じマシンに乗っているとは思えない、スピードとバンク角で、上田選手が上げた順位から、どんどん抜かれていく私(;'∀')
上田選手が取り戻しては、その貯金をきれいに使い切る私。的な交代を4回ほど繰り返したチームCHIKA with KTM。
バイクのスポーツライディング経験が浅すぎる為、初めて乗ったバイクに慣れる事、初めて走るコースに慣れる事、ただでさえ慣れる事がたくさんある状態の中、右からも左からも速いマシンに追い抜かれる事に恐怖を感じ、マシンを寝かしきれない状態でコーナーを必死で曲がる。
曲がり切れた事に安心し、もう1度自分のペースを立て直す。上手くいったり、失敗したり、周りのライダーの状況により、自分のライディングを大きく左右され安定して走行する事なんて到底できない。これが、レースという他の参戦者と速さを競う競技の環境であり、この環境の中でも自分の意ライディングができなければレースなんてできないし、これ以上上手くなることもできない。まず、この環境に慣れる事が大切だと思う。
では、このレースという環境に慣れるにはどうすればいいか?やはりレースに繰り返し参戦し続けるしか無い。そんな初心者がレースに慣れる為に出るレースには、今回私が参戦したような、小さい排気量の耐久レースがピッタリだと思う。なぜなら、耐久レースというのは、一瞬で終わってしまうスプリントレースとは違い、レースの途中で転倒しても、マシントラブルが起きても、決められた耐久時間の中でのラップ数を競う競技なので、時間内にマシンを直す事さえできれば、レースに復帰、チェッカーを目指せるというルールとなっているからだ。遅いライダーが必死で周回している間に、周回遅れでレースが終了してしまうという事なく、ゴールできる。
チームCHIKA with KTMも、私というハンデを背負って攻めすぎた上田選手が転倒。
リアブレーキペダルをどこかに落としてPIT IN。使えないのはリアブレーキだけだという事だったので、ライダー交代をしてリスタート。チェッカー目指して走り始めて数周、「少しアクセルのスロットルの戻りが悪いな~」と感じながらも必死で走行していた何周目かのホームストレートで、4速全開からの、1コーナー侵入の為に減速しようとスロットルを緩めたところ・・・・加速が止まらない・・・スロットルが前回のまま固定されている。(;゚Д゚)1コーナーを曲がらずに、アクセル全開でストレートを真っすぐ突っ走ろうとしたマシンのスロットルを無理やり戻し、フルブレーキ。心臓をバクバクさせながら、コースを1周してPIT IN。「怖かった~!!!」
よく見ると、転倒時にスロットル部分も削れてダメージを受けていた。
耐久時間内にアクシデントを解消しながら走行できるという事は、こういう危険もあるので要注意!!!
このままでは少し怖かったので、ベテラン上田選手にライダー交代。最後は無事チェッカーを受ける事が出来たのでした( *´艸`)
今回乗らせて頂いたKTM 125DUKE。スポーツライディング初心者の私でも思った通りのコーナリングがでる。しかも、私が他のライダーの気配に恐怖を感じ、少し変な挙動を取ってしまっても、車体が安定しているので転倒するかもしれないという不安を少しも感じさせない。
流石、【KTMを手にしたライダーはすぐにレースで活躍することができる。】そんなフィロソフィー「READY TO RACE」を提唱するKTMのマシンだと感じた。
ライディングは、まだまだ全然上手だと言えないけど、『好きこそ物の上手なれ』。もっともっと練習して、モータースポーツに挑戦して行きたいと思うので、是非是非「READY TO RACE」!一緒に始めてみませんか?きっと新しい世界が見えてくると思います。
photo by:Kuniharu Endo & Masao Takeda