YAMAHAさんからお借りしている メーカー純正"ボバー" あるいは ""スポスタキラー"" こと、BOLTをようやく僕も試すことができた。 簡単にレビューをさせていただく 。

初心者にも楽しめるマイルドな走り

このBOLTには、三種類あるが、お借りしているのは、最上位機種のBOLT RスペックABSだ。ABSの効果を最大限に活かすような乗り方は、残念ながらできないが、都内をいつも自分の愛車で走るようなルートで流してみた。

BOLT Rスペック ABS
995,760円 [消費税8%含む](本体価格 922,000円)
BOLT Rスペック
945,000円 [消費税8%含む](本体価格 875,000円)
BOLT
899,640円 [消費税8%含む](本体価格 833,000円)

乾燥車重はABS付きだと251kg、ABSなしだと247kgというが、取り回しは驚くほど軽い。バランスがよいのだろう、引き回しは楽で、これなら女性で問題なく扱えると確信した。

エンジンのスペックはどの車種も同じで、空冷V型2気筒941cc。パワーは、900ccを超える大排気量車としては相当に控えめな52馬力となっている。しかし、加速性能は申し分ない。車の流れに即座に乗れるし、レーン変更もクイックに行える。

コーナリングもスムースだ。内腿にエンジンカバーが当たるのでニーグリックはできないので、積極的に体をバイクに預けるより、リラックスして軽くバランスを左右に振ってあげれば、綺麗にリーンする。940ccという大排気量車、しかもアメリカンバイクのスタイルでありながら、実にスポーティーに、軽やかに動く。足つきもよく、多分160センチの女性でも足はペッタリつくはずなので、安心感も大きいだろう。

アクセルを開けると、それなりに大きなエンジン音と排気音を楽しめるが、ハーレーと比べれば静かなものだ。振動も少なく、エンジンの力でぐいっと加速するというより、滑るように前に出る、という感じだ。
それと特筆すべきは低速域での乗りやすさだ。車の後ろについていきながら流していくには、2速以上にいれることも少ないくらいで、ギアチェンジをこまめに行うことなく、軽く走っていける。トルクが実際の数字以上に力強く感じるのである。

とにかく扱いやすい。それがこのBOLTに対する印象である。
初心者であってもものの数分で乗りこなせるだろう。

一点だけ、問題があるとすれば股間の熱気だ。エンジンからの熱が内腿を直撃し、停車中は死ぬほど暑い。真冬はいいとして、真夏を考えるとちょっと辟易する思いがした。このあたりは、どうにか改善してもらいたい点だ。

都市型のクルーザー

今回、オフィスのある広尾から渋谷を回り、表参道から青山通り、外苑東通りに入って六本木を抜けて、東京タワーをぐるり。古川橋から明治通りに戻るというコースを軽めに走った。

表参道近くと六本木で写真を撮り、また走った。

画像: 表参道交差点近く

表参道交差点近く

画像: プラダなどの高級ブランドが並ぶ通りに映えるボルト

プラダなどの高級ブランドが並ぶ通りに映えるボルト

画像: ミッドタウン前

ミッドタウン前

画像: 都市型のクルーザー

途中何台かのハーレー・ダビッドソンとすれ違ったり、追い抜いたり追い抜かれたりしたが、やはり別物、と思えた。ハーレーが好きなのに、なんらかの理由があって国産車を選んだ、というのでもない限り、BOLTを積極的に選ぶのはリーズナブルであると思う。特に、先述したように、大型バイクを初めて乗る女性ならば、BOLTの走りやすさは長く乗るほどにありがたみを増すのではないだろうか。

重さを全く感じさせず、走りはいい。都内で流す、ある種のカフェレーサーライクな使い方。
このBOLTにはライダーに構えさせるところがなく、肩に力を入れることなく自然に付き合えると思う。

男性であるならば。これは僕の個人的な私感だが、やはりカスタムベースとしていじりたいと思ってしまう。実際、海外ではBOLTベースのカスタムも最近多くみられる。ベースの素性がいいだけに、あえてクラシックなスタイルにカスタムしてみたくなるのではないか(例えばデジタルメーターは便利ながら、やっぱりアナログのほうが好きだし、マフラーもシートも変えたい)。がっつりカスタムするというよりは、ちょいちょい手を加えて、自分だけのテイストを乗せていきたい。

逆に言うと、女子向けにも、ベージュとか、クリーム色とか、それこそ最近でたiPhone 6sのようにローズゴールドのような塗装もいい。

ただ共通するのは。キーワードは都市的である、ということ。都会の夜をさらっと気軽に流していく。遠出もいいけれど、何気なく乗る。そういう使い方がよく似合うバイクだと僕は思った。

先川知香記者のレビューはこちらをごらんください。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.