アメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルド執筆の「グレート・ギャツビー」。Modern Libraryの発表した、英語で書かれた20世紀最高の小説では2位に位置づけされている名作です。
1974年にはロバート・レッドフォード、2013年にはレオナルド・ディカプリオがギャッツビーを演じ、映画化されています。
数々の名作を世に送り出した作家F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化したドラマ。快楽的な生活を送る謎の富豪ギャツビーの意外な正体を、ある女性との恋を絡めながら映す。レオナルド・ディカプリオが、人並み外れた容姿と富を兼ね備えたギャツビーをクールに演じる。『マイ・ブラザー』のトビー・マグワイアやキャリー・マリガンらが共演。『ムーラン・ルージュ』などのバズ・ラーマン監督ならではの絢爛(けんらん)を極めたビジュアルも見ものだ。
謎の富豪ギャッツビーの「豪華なクルマ」、デューセンバーグJ。
快楽的な生活を送る謎の富豪ギャツビー。2013年公開の「華麗なるギャッツビー」の劇中で彼の愛車として登場するのは、多くのスター達に愛されたアメリカの高級車、デューセンバーグJです。
デューセンバーグは、1910年代から1937年にかけて存在したアメリカの高級車メーカー。アメリカンドリームの象徴として、多くの人が憧れる存在でした。
特に、1928年に発表された「モデルJ」は、最高級のボディと、当時レーシングカーにしか採用されていなかったDOHCエンジンを兼ね備え、排気量7リッター、265馬力で、3トンもある車体を最高時速192kmまで走らせることが出来るという最高級かつ最高性能の豪華なクルマ。このモデルJの登場により、一躍デューセンバーグの名声は世間に広まることとなりました。
その価格はというと‥
ちなみに『モデルJ』の価格はシャーシーのみで8,500ドル(現在の100,000ドル相当)でボディまで含めると20,000ドル近くの代金が必要だった。当時の代表的大衆車フォード・モデルAの価格が500ドルだった時代の話である。
富豪やスター達でなければ購入することは難しかったと言えるでしょう。現在でも、デューセンバーグがビンテージカーのオークションに登場すると、100万ドル以上の値がつくことはめずらしくありません。
原作の「グレート・ギャッツビー」では、ギャッツビーのクルマは「豪華なクルマ」としか書かれていませんが、デューセンバーグ以上にギャッツビーの愛車にふさわしいクルマは存在しないでしょう。
劇中では、スーパーチャージャー付きのデューセンバーグで街中を疾走する様子を見ることが出来ます。まだご覧になっていない方は、ぜひ、疾走する黄色いデューセンバーグをご覧になってみてくださいね。