レインボーカラーに染まった日

先日アメリカの連邦最高裁判所が同性愛の婚姻を合法と判断したことが話題になっている。ネット上もfacebookのザッカーバーグCEOがアイコンをシンボルのレインボーカラーに染めるなど祝賀ムード七色に染まった。

LGBTと呼ばれるレズ,ゲイ,バイセクシャル,トランスジェンダーなど性的マイノリティーと呼ばれる人達の権利を守ろうという動きは全世界的に広がっている。日本でも先日渋谷区が同性愛者に結婚証明書を配布することを始めるなど少しずつその動きは広がり始めている。

それでも保守的な米国

それでも今回の米国の裁判所の判断が驚きを持って迎えられているのは,米国の保守性も要因だ。米国は伝統的にキリスト教の保守的な国だ。日本には西海岸と東海岸のラディカルな文化イメージが伝わるが,真ん中にある州には中絶禁止や進化論否定など超保守的な考えを持つ人々も多い。

今回の判決の中でも以下のようなメッセージが出されている

人と人のさまざまな結びつきの中で、結婚以上に深い結びつきがあろうか。なぜなら結婚とは、最も崇高な愛、忠誠、献身、自分を犠牲にしてでも守りたい気持ちを含んでおり、家族を抱くことだ。婚姻関係を結ぶことで、二人の個人は、いままでの自分をはるかに超えて深みのある人間になる。

美しいと評判を呼んでいるが,以前に述べた通り,すでに婚姻制度そのものが現代社会では制度疲労を起こしている。欧州が事実婚を含む多様化を進める中で,米国は離婚と結婚を繰り返す人の増加によりしわ寄せが子供達に行っている。離婚時の裁判により,週の半分は母親,後半は父親と生活するなど親の都合にふり回される子供達も多い。

真のダイバーシティを求めて無宗教国家日本の役割

本当の意味でのダイバーシティは婚姻からも解放され,LGBTも一人でいたい人も一夫多妻も一妻多夫も多夫多妻もあらゆる性的関係,家族形態も認めることだろう。子供達は社会で育てることを第一とし,親のエゴで振り回すべきでは無い。

のためには欧州のようにキリスト教との新しい距離感も必要だ。イスラム教などその壁はとても分厚い宗教もある中で,日本はそうした宗教的呪縛が弱い国だ。戦後に米国の豊かなライフスタイルを輸入する中でキリスト教型家族像に洗脳されてしまったところがあるが,自らその呪縛に縛られる必要は無い。

こそ退廃主義が目指す世界最先端の性的ダイバーシティ国家を目指すことができるポジションにいるはずだ。

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