スーパーカーブームの立役者!
1970年代後半から80年代のスーパーカーブームを牽引したクルマといえば、やっぱりランボルギーニ・カウンタックとこのフェラーリ512BBでしょう。
BBとはベルリネッタ・ボクサーの略です。
ベルリネッタとはクーペ。ボクサーは水平対向エンジン、いわゆるボクサーエンジンのこと。512は、5リッター 12気筒という意味になります。
512BB(Ferrari 512BB )は、イタリアの自動車メーカーフェラーリが1976年から製造販売したスポーツカーである。1981年に512BBiにマイナーチェンジされ、1984年テスタロッサにバトンタッチするかたちで生産を中止した。現行当時はフェラーリ生産車のフラグシップであった。日本国内でデビューした当時はスーパーカーブーム絶頂期で、ランボルギーニ・カウンタックと肩を並べて、当時の少年達に最も人気が高い自動車の一つとなった。
カウンタックがその強烈なSF的スタイリングで時速300キロを謳えば、512BBはわずか2キロながら上回る時速302キロと意地を見せます。もちろんカタログデータの話で、1970年代では300キロどころか実際には270キロ出たかどうか。それでもこのランボルギーニとフェラーリの永遠のライバル同士の子供じみた意地の張り合い、突っ張り合いに、当時の子供たちは燃えたのですな。
意外に扱いが悪いBBに涙
スーパーカーブームの立役者という言い方をすれば、忘れてはならないのが池沢さとし先生の「サーキットの狼」。主人公風吹裕矢が操る非力なロータス・ヨーロッパと、大排気量のスーパーカーたちとの戦いが話題になりました。
ところが、同じフェラーリのディーノ246GTが、風吹のライバル 沖田の愛車として激闘を繰り広げたり、沖田が早逝したあとは風吹自身の愛車になるなど、破格の扱いをされているのに対して、このBBの扱いはなんとも雑です。
最大のライバルであるランボルギーニ・カウンタックでさえ、ハマの黒豹というキャラクターの愛車として、度々登場するのに、このBBはドライバーさえ紹介されない端役・・・。なんともぞんざいな扱いに今読んでも愕然とします・・・
しかし!
実際にはF1ドライバーのジェンソン・バトンが数年前まで愛車として所有していたり、テスタロッサが1984年に登場するまでは栄光あるフェラーリのフラッグシップとして活躍していたのです。
そんなBBですが、今買おうとすると、
価格コムで見てみると:2015年6月11日現在で 790~1690万円とのこと。
意外と安い??
まあ、結構長いこと売ってましたからね(1976 - 1984)。タマ数があるってことですかね。
やっぱりちょっと扱いがね、という気がします。
でも、僕は結構好きですよ。はい。