今や死語:羊の皮を被った狼
ターボチャージャーといえば、世間一般的には、やっぱポルシェですよね。いまやフェラーリさえターボカーを作ってしまう時代ですが、昔はね、中排気量車で大排気量車を追い回すための禁断の切り札って感じだったんですよね、ターボって。ほんと悪魔的な響きw
その代表がポルシェ・ターボ、ってわけですが、実は同じドイツでも、ターボチャージャーを初めて公道に持ち込んだのは実はBMWなんです。
量販車初のターボカー、それがBMW2002ターボです。
わずか1,990ccの水冷直列4気筒エンジンながら、ターボチャージャーを積むことで最高出力170馬力で、最高時速211キロを誇り、しかも0-100Km/hをたった6.9秒で実現する凄まじい加速。(いやいや、現代のスーパーカーとは比べちゃダメです、いまから40年前の車なんですから)
でも、ぱっとみは四角くて、目ん玉丸くて、オーバーフェンダーが張り出しているところはまあまあ迫力はあるけど、どう見ても普通のセダン。なのに速い!
そう、羊の皮を被った狼そのものなんですね。
それはいまでは、わかりやすく、見るからに速そう!とか強そう!とか賢そう!っていうスマートなやつのほうがモテるとは思いますよ。でもね、こういう武骨な奴が実はすごい実力を持っている、能ある鷹は爪を隠す的な奥ゆかしさが、1970-80年代には一流と目されていたってわけです。くぅー、かっこいいじゃないですかあ。
女子受けはどうなんだろ
トーマス的には、こういう育ち良さげで、いつもは紳士的な振る舞いをしているのに、本気だすと凄い!みたいな奴に憧れるわけです。
あまり聞いたことはないですが、実はこういうレトロな車って、女子ウケよいんじゃないかなと思うんです。一応四人乗りだし。911の良さも、ツードアながら四人乗れるってことだとも思います。
玉数はほんと少ないようで、オリジナルを見かけたとしても価格は応相談というのが多いですね。
安くても数百万。程度次第では1000万円超えてしまうかもですね。
でも、もし20代でこんな車に乗って彼女を迎えに来たら。一生惚れてくれる気がするのはぼくだけでしょうか??
あー欲しいなあ。