マイク・ブラバクは1973年生まれのフォトグラファー。
米国ミシガン州の出身だ。
彼はスケートボードやモータースポーツのような激しいアクションの写真を撮らせたら天下一品。レッドブル主催のXゲームの大会にもよく出没する。
彼の目となり、猛スピードで動き回り飛びまくる選手たちの姿を正確に捉え、もっとも美しく神々しい瞬間を切り取るのは、やはりライカMだ。
ライカMはいわゆるレンジファインダー(光学式距離計)方式。オートフォーカスではなく、光学式距離計手動でレンズを回して距離を測り、ピントを合わせる。現代の日本メーカー製のプロ用一眼レフはハイテクの塊で、ほぼ自動的に焦点を合わせることが可能で、連写機能もライカの及ぶところではない。凄まじいスピードで動き回る対象を正確にファインダーに納めるには、相当の技量が必要だ。
しかし、対象を捕まえる腕さえあれば、シーンを切り取り出した写真のテイストは、ライカのそれにかなうものはない。味わい深い写真を得るために、ライカを選ぶフォトグラファーは多い。
撮影する性能が劣るところは腕でカバーすることを覚悟さえすれば、素晴らしい写真のテイストを作品として残すことができるのだ。
そのマイクをリスペクトするアスリートは数多いという。
自分たちの命がけのトライアルを美しく記録してくれる、クルマやバイクやスケートボードと等しく、自分たちのパートナーとしてマイクを見ているのだろう。
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