こんばんは。朝でも昼でもこんばんは。
フレッドです。
今回は、私、フレッドが、実にユニークな性癖を持つ人と東南アジアに出張したときの話をしましょう。もうかれこれ10年ほど前の話です。
その人は、そうですねえ、仮にYさんとしましょうか。Yさんは、取引先のメーカーの技術者でした。あ、私はフレッドです。お忘れなく。
女性をホテルに呼んでくれ
Yさんと私、フレッドは一仕事を終えて、華人の屋台街で食事を済ませました。若干ぬるいビールを飲みながら、Yさんは私にこう言いました。ねえ、ホテルに女性を呼べないかな、と。
できるだけ綺麗で、細くて、髪が長い女性がいいなと、Yさんは続けました。
私、フレッドは考えました。当時の私、フレッドはそこそこ大きな企業に勤めていて、その国にも駐在員がいました。そこでその駐在員に電話をして、現地の、いわゆるコールガールを呼んでほしいと頼んだのです。
ホテルに戻った私、フレッドは、Yさんにおやすみの挨拶をしました。ところがYさんは私、フレッドに一緒に部屋に来てほしいというのです。
まあ、異国でもあるし、心細いのかもなと思い、私、フレッドは同意して部屋に同行しました。
君も、一緒に見てほしい。
20分ほど、Yさんの部屋で冷たいビールを飲んでいると、ドアがトントンとノックされました。
ドアを開けると髪の長い中国系の女性が立っていました。浅黒い肌に黒い髪、目は一重でしたが、なかなかの美人でありました。あ、私、フレッドの感想です。
女性は部屋のなかに二人の男性がいることに少し驚いたような様子で、若干表情が硬くなったので、私、フレッドは「すぐに失礼するよ」と告げ、Yさんにもおやすみなさいと言ったところ、Yさんはそこのソファーに座っていてほしい、君も一緒に見ていてほしいというのです。
およよ。
私、フレッドはどうしたものかと迷いましたが、Yさんの依頼の通り、ソファーに座りました。ああ、Yさんは見せたい願望の変態さんなんだ、と私、フレッドは悟り、覚悟をきめたのです。これも接待だと。
さて、Yさんはおもむろにスーツケースを開けると、道具をとりだしました。
それは、なんと一眼レフカメラでした。しかも、デジタルカメラではなく、フィルムカメラだったのです。
Yさんは、私、フレッドに通訳するように申しつけ、女性に向けてポーズを撮るように命じました。
そうだ、そこだ、そのポーズだ、いいよ、いいんだよ・・・とYさんは若干興奮気味に声を上げながら彼女の写真を撮ります。
部屋中に響き渡るシャッター音とYさんの指示の声。
黙って見ている私、フレッドに、ときおりYさんは自分では説明できないようなポーズや仕草を女性に頼むために、通訳するようにせかしながら写真を撮ったのです。
しかも、Yさんは「どうだい!!いいポーズだろう??興奮するだろう??」と私、フレッドに嬉しそうな顔を向けては、感想を言うように催促しました。
その都度、私、フレッドは、イエスイエスと首を縦に振り、笑顔を作って答えたのです。私、フレッドの周りにはおかしな性癖の方が多いのですが、このときばかりは、素直に3Pでもしょうと持ちかけてくれた方がなんぼかいいか、と思いました。
性癖は自由。でも、あまり口外しないほうが・・・
結局2時間ほど彼女を撮り続けたYさんは、満足して女性を返しました。
裸にはしたものの、彼女に触れることはなかったのですが、Yさんはスッキリと心の底から蕩けるような笑みを浮かべていました。
「じゃあ、おやすみ」とYさんは私、フレッドに言いました。写真は東京でお見せするよ、と。
その後、実は私はYさんとはお会いする機会がなく、そのまま撮影した写真も見ることもありませんでしたが、Yさんの同僚の方(Tさん)から、後日談を伺いました。
Yさんは撮影した写真を自宅の暗室で現像し、アルバムを作ったそうです。そして、そのアルバムを会社に持参し、彼の部下たちに見せて回ったといいます。
Tさんは、ほんと困りますよ、と私、フレッドに苦笑いをしながらこの話を伝えてくれました。Yさんのおかげで、海外出張するわれわれがみんな同じような遊びをしているように思われてしまった、と。
いやはや。なんとも。
私、フレッドのお話はまだまだ続きます。では、また。