一流メディアFOX SPORTSによると、2015年のMotoGP開幕戦で5年ぶりの開幕優勝を果たしたYAMAHAのヴァレンティノ・ロッシが、現在のMotoGPのルールがドゥカティに有利に働きすぎて、不公平であると語ったとのことです。

ホンダとヤマハの長すぎる二強時代に対する特別ルール

現在MotoGPではオープンとファクトリー、という、レースマシンに対して二つの異なるレギュレーションが適用されることになっています。
このルールについては細かすぎてここでは割愛しますが(注)、このルールのわずかな隙間を利用して、ドゥカティは自分たちに有利なように特別なハンディキャップを利用しており、そのことをロッシは不公平だと言っているのです。
結果として、2015年4月現在、未勝利のメーカー(今年でいえばスズキとドゥカティおよびアプリリア)に関しては、ハンディキャップつきファクトリーマシンで走ることができます。このハンディキャップは優勝1回、2位2回、3位3回を獲るまで、続きます。

(注)ここをごらんください

ドゥカティは予選でポールポジションを取り、さらに実際に開幕戦では表彰台両脇を独占しました(つまり2位と3位)。ロッシはこのハンディがドゥカティに対しては有利すぎて、不公平だ、と言っているわけです。既に速すぎるくらい速いのに、ハンディを与えるはおかしい、F1でもインディレースでもそんなハンディをマシンにつけているレースはないよ、とロッシは語っています。

画像: ヴァレンシア・ロッシ sportiva.shueisha.co.jp

ヴァレンシア・ロッシ

sportiva.shueisha.co.jp

ハンディキャップの内容は、
・シーズン中にもエンジン開発を行える
・シーズン中の使用可能エンジンが12基(ファクトリーは5基まで)
・ガソリン使用も24リットル(ファクトリーは20リットル)までOK。
・スーパーソフトタイヤと呼ばれる、通常より路面を掴みやすいタイヤを使えます。

ロッシの言うことももっともだと思いますが、MotoGP側がオープンとファクトリーのルールを設置したのは、今日までのホンダとヤマハの二強状態が続きすぎて、他のメーカーがやる気を無くしつつある状況を憂いての決断であったと思われます。
ヨーロッパメーカーが公式チームを出走させるのをやめてしまえば、MotoGPそのものの存続にもかかわってしまいます。

大人の事情とはいえ、とても難しいところですね・・・。

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