ひとまとめに "ミシガン・マフィア" と呼ばれるほど実力あるライダーを多く輩出してきた同州、ラピーア市のハーレーダビッドソンディーラーで展示されているこちらの車両、かつてはそこらにゴロゴロあった?かの国の単気筒ダートトラッカーにおける定番中の定番、600ccROTAXなんですが、いにしえの名工たちがフレームから新たに組み上げ、レジェンドライダーがサインを入れた滅多ない逸品。$18,000のプライスタグでまるっと販売中だそうですよ。

送料含まずの250万円か・・・いやこれきっと高くないって・・・

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。パーツの入手とかチューニングノウハウの問題とかで、わが国ではちょっと特別な位置付けのROTAXですが、あちらにしてみればジャパニーズもオーストリーもどれもこれも舶来品。ビッグシングルならヤマハやホンダもあるけれど、このスポーツの本場でROTAXが最もメジャーな存在に成り上がっていったのは、基本設計のルーズさゆえか、チューニングと取り扱いの方法さえ間違えなければ、どこまでもパワーを引き出せる "恐るべき包容力" が理由だったとか。それにほら、形の上ではハーレーがこのエンジンで軍用車作って納入していたそうですから、(一応) おらが国の製品だ!ということで、ラストベルトな方々のプライドとの親和性とかも高かったのかもしれません。いや多分ソレ。

今日ご紹介のマシンは名ビルダーのジョー・ビシャが仕立てた1台で、J&Mレーシングフレーム製の骨格に、特注品のオーリンズ製フロントフォーク、PENSKEのモノショック、ロンウッド・レーシング製シリンダーヘッド、48mm (!) ミクニキャブレター、デュレルレーシングのトリプルクランプ・ステンレススポークの特注ホイール、ブレンボ製ブレーキ、バラクーダ製エキゾーストシステムなどなど、旧来レースファンを納得させるオールドスクールなアイテムを結集したカスタムビルド。

画像1: 送料含まずの250万円か・・・いやこれきっと高くないって・・・
画像2: 送料含まずの250万円か・・・いやこれきっと高くないって・・・

しかもバーテルズハーレーダビッドソンって書いてあるしナンバー9だし、察しの良い方はお気づきかと思いますけどミシガン州ラピーアと言ったらあのレジェンドライダー、ジェイ・スプリングスティーンのホームタウン。"ガンスリンガー" と渾名された彼が乗るイメージでメイクアップされた外装には、当然のようにご本人のサイン入り。

画像3: 送料含まずの250万円か・・・いやこれきっと高くないって・・・

レフティーなんですね知らなんだ。

画像4: 送料含まずの250万円か・・・いやこれきっと高くないって・・・

コレクティブ・アイテムとしてもまさに一級品ですが、どうせなら砂塵舞うレーストラックで思い切りぶっ放してやったほうが、ビルダーはもとよりマシンも喜ぶのかな・・・などとも思ったり。このご時世に250万円、決して高くないのかもしれませんね。安いとも思えんけど。いいなぁ。

安心してください!ありますよ他にもいいやつが!

しかし君アチラでその価格、仮に買って日本に持ち帰って走らせようと思ったらいくらになるのかね・・・と溜息の貴方、今ははるかCOVID-19飛び越してかれこれゆうに5年以上も前の話ですが、あまり大金かけずにちゃんと走るカッコいいやつ作りたいよね、という大志ある人がいたわけですよここ日本にも。

画像: 安心してください!ありますよ他にもいいやつが!

ジャジャーン。冒頭写真と似たカットにしてみましたけどそちらもいよいよ完成なんですよ。長かったなー長すぎたなーなんでだろなー。なんかちょっと雰囲気良さげでしょう?ものすごく走りますよ。狙いどころを悠々と超えてきた感じです。おっと紙面が尽きたようなのでこの話はまた次週。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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