ダートトラックレーシングの母なる故郷・アメリカの広い大地が生んだ小さめの山みたいに巨大なピックアップトラック・・・の一坪大の荷台には特になにも積まず、トレーラー牽引用のヒッチマウントを巧みに利用し?専用キャリアにバイク "2台積み" を実現する、その名も "ダブルモーターサイクルキャリア (ドヤぁ!!) " という彼の国らしいストレートで豪快なアイテムをご存知でしょうか?

先ごろ我が国でもはみ出し積載の条件が緩くなったようですがこれは・・・

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。自車単体以上に荷物を運ぶ方法として欧米では (もしかしてアジア圏でも?) それなりにメジャーな手法である "自家用車によるトレーラー牽引" 。

ボートトレーラー・ (コンテナ型の) エンクローズドカーゴ・シンプルな平台 = フラットベッド式・キャンピング / ハウストレーラーなどなど、引っ張られる側にも多種多様なタイプがありますが、車両の連結部 (ヒッチメンバー) が受け止める垂直方向の荷重限度に注目し、荷物の積載を可能にするいわば簡易版アイテムは "ヒッチキャリア" と呼ばれ、これまた様々な形態のアイテムがあります。

トレーラー文化の先進国・アメリカ製のラダーフレームシャシー型ピックアップトラック / SUVあるいは1BOXコマーシャルバンは、引っ張り + 垂直の合わせ技である牽引能力に実は極めて優れたキャパシティをもち、ヒッチメンバーの規格によっても大きく左右されますが、最高クラスの組み合わせだと最大牽引重量7トン以上・最大垂直荷重1トン程度を受け止めることができるようです。ここにキャリアを装着して直に荷物積もうと最初に思いついた人、かなり賢いですね。そこにバイク2台を載せてみた人はおそらく中二病だと思いますけど・・・。

画像: 検索するといくつかのブランドから商品化されています。筆者調べでは272〜450kgがリミットということですが、現実的なサイズからフルサイズオフロードバイク2台積みがおそらく限界ではないでしょうか?

検索するといくつかのブランドから商品化されています。筆者調べでは272〜450kgがリミットということですが、現実的なサイズからフルサイズオフロードバイク2台積みがおそらく限界ではないでしょうか?

つい先日、2022年5月13日の道路交通法の当該部分改正まで、我が国での自動車の積載物の大きさや積載方法の制限はかなりシビアーで、原則的には車体横幅からのはみ出しは一切不可、前後方向に車体全長 +10%まででした。ナンバープレートや灯火類はしっかり後方から視認できなければならないことになっています。新ルールでは左右も前後も120%まで許容寸法が緩和されました。といっても前10%・後10%のはみ出しが同時に可となっただけなので、フルサイズマシン2台分はちょっと納まりそうもありませんけど・・・ヒッチキャリアに関しては法律の解釈が諸説ありますのでご興味ある方は各自で詳細をお調べください。

画像: 先ごろ我が国でもはみ出し積載の条件が緩くなったようですがこれは・・・

牽引とかヒッチキャリア積載が日常的なあちらでは、折りたたみ式のダブルキャリアを車両前側に装着する猛者もいるようです。こうなるともうなんでもアリですね・・・。地面が広いっていいな。

メイカーの商品紹介写真だと美しく積めていますが実は結構・・・

画像1: メイカーの商品紹介写真だと美しく積めていますが実は結構・・・

スッキリと、そして豪快に積めそうでSNSウケの良さそうな映えネタ (失笑) 的にも申し分ない?こちらのダブルモーターサイクルキャリアなんですが・・・

画像2: メイカーの商品紹介写真だと美しく積めていますが実は結構・・・

これだけの重量を2インチ角の鋼材1本で支持する構成上、目茶苦茶しなります。走って段差を超えても縦にユサユサ。やはり無理があるのかも。日本じゃ各方面から怒られるやつですかね・・・。

画像3: メイカーの商品紹介写真だと美しく積めていますが実は結構・・・

しかし何事も拘りまくる好事家が必ず登場するのが彼の地の特徴?です。こちらの御仁は独自の強度研究と試作を繰り返し、なんと4台まで積める "ダブル・ダブルキャリア" を製作して近く販売開始する予定だとか。大丈夫なのかなぁ。まずは素直に荷台に積めばいい気がするんですが・・・。

いかがでしたか?
もう少し一般的な?マシン積載車 "モトバン" については過去のコラムでもお楽しみいただけます。

ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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