年間5戦予定の2022FIMフラットトラック世界選手権もスタートし (レースから2週間経っても本家公式からは一切の写真映像リザルトが発信されない謎運営ですが) 、本場アメリカとは兎角一線を画したいスタイルながら、ヨーロッパでもフラット・ダートレーシングの人気が高まっているようです。

ひと昔前なら知る機会すらなかった黎明期感溢れる南欧ダート・スタイル!

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。2輪オーバル競技といえば "スピードウェイ・レーシング" が主流の欧州にあっても、アメリカンスタイルのダートトラックが比較的親しまれてきた国といえば、古くは "キング" ケニー・ロバーツのトレーニング施設 ( = いわゆるケニーズランチの欧州版) が作られ、最近ではマルク・マルケスが当初オフシーズンのトレーニングとして取り入れたものの、ドハマリして自らが出場するレースまで開催させてしまったスペインが長く一強の座にありました。

近ごろ筆者が密かに注目しているのはスペインの隣国、ポルトガルで始まった "ナショナルシリーズ" (とは銘打っても参加台数30台くらいですけどね・・・) とその周囲を取り巻くシーンです。

画像: Flat Track - Barcelos 2022 youtu.be

Flat Track - Barcelos 2022

youtu.be

欧州各国のレースシーンの例に漏れず、ナンバープレートのデザインが絶望的に野暮な感じがすることは否めませんが (色もサイズも字体も全てがイモっぽい・・・) 車両の選択とか改善個所とか、コミュニティ全体に前のめりのシンプルな "競争ムード" 漂う感じが、黎明期特有の?期待感高まるワクワクさせる雰囲気を醸し出しています。

同じ南ヨーロッパという括りで見てみると、イタリアにはかのヴァレンティーノ・ロッシの築いた広大なプライベート・トラックがあります。ラテンの血とダートトラックレーシングは、なにかしらの親和性があるのでしょうか?実は南米アルゼンチンあたりにも、横型4サイクルエンジン + オリジナルフレームの小排気量ミニバイク主軸で競われるショートトラックシリーズなんてのがあるとか。

白黒明快なオーバルか?技術の深掘りとグラデーション重視のサーキットか?

ロッシのトレーニング・ランチも同様ですが、こちらポルトガルのダートシーンでは鉄スリッパーを装着してのオーバル走行よりも、スリッパーを履かず左右さまざまなターンを組み合わせた "サーキット・レイアウト" での走行をどちらかといえば重視しているようです。

いずれの難易度がより高いか、などというのは無粋な議論ですが、よりシンプルに勝ち負けを追求できるオーバルトラックに対し、コース攻略・技術の追求を前提に勝利を目指すサーキット・レイアウト、という "アプローチの差" はあるように思います。好みの問題でもあるでしょうけど、筆者は圧倒的に単純明快な競争派!です。同じ周回を重ねるのなら、100周淡々と自分を見つめて走り続けるより5周のレースを20回走りたいかなぁ。久々に乗ったら全然走れなかったりするんでしょうけど、勝負の中で修正していくほうが性分に合っているような。

皆さんはいかがでしょうか?
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.