"電動化"を着々と進めているBMWの電動スクーター第2弾、CE 04(シーイー・ゼロフォー)の日本仕様の詳細が明らかになりました。気になる発売日は4月22日で、全国のBMWモトラッド CE 04取り扱い正規ディーラーから販売されます!

2025年には、別のセグメントの電動モデルが市場投入されるかも!?

SF映画に登場するような、未来感あふれるデザインをもつCE 04のコンセプトモデルが公開されたのは2017年のことでしたが、いよいよ2022年4月よりCE 04の市販バージョンが、日本でも入手できることになりました!

過去の発表会などで、BMWは今後アーバン・モビリティ・セグメント・・・つまりスクーターなどのコミューター的モデルなどの分野で、ICE(内燃機関)搭載車はリリースしないと明言しています。またBMWモトラッド責任者であるDr. マーカス・シュラムは、今後の数年間は18〜24ヶ月ごとに新しい2輪EVがBMWからリリースされることを予告しており、そして2025年からはアーバン・モビリティ・セグメント以外の分野にも、2輪EVを投入することを視野に入れていることをコメントしています。

最高出力31kW(42PS)、航続可能距離は約130km!!

積極的に"電化"を進めているBMWの最新2輪EVであるCE 04は、いわゆるマキシ・スクーターに属するモデルです。そのスタイリングの最大の特徴は車体の"長さ"ですが、空冷式の動力用バッテリーをフロアボードの下に効率良く配置することを意図した結果、この"長さ"が生み出されたわけです。

この動力用バッテリーはBMWの4輪EV、iXに搭載されているモジュールを流用したもので、液冷式のモーターもBMW製4輪EV技術を活用して製造しています。2輪EVメーカーのなかには、サプライヤーからバッテリーとモーターを供給してもらうメーカーも少なくないですが、BMWはEV技術の蓄積と、理想的な設計を製品に与えるという目的から、バッテリーとモーターをベルリン工場にて内製しているわけです。なお動力用バッテリーとは別に、メーターや燈火類などの電装品を作動させるための12VバッテリーをCE 04は搭載しています。

画像: CE 04の「04」という数字は、ICE(内燃機関)車の400ccクラス相当のマキシ・スクーターであることをあらわしています。ちなみにBMWは、すでにコンセプトモデルを公開済みの「CE 02」、そして「CE 06」が将来市販される可能性があることを、ほのめかしています。 www.bmw-motorrad.jp

CE 04の「04」という数字は、ICE(内燃機関)車の400ccクラス相当のマキシ・スクーターであることをあらわしています。ちなみにBMWは、すでにコンセプトモデルを公開済みの「CE 02」、そして「CE 06」が将来市販される可能性があることを、ほのめかしています。

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ICE車よりもより細やかな、電子制御によるライダーエイドを与えられる2輪EVの特性を活かすため、CE 04には「エコ」、「レイン」、「ロード」の3つのライディングモードが標準装備されていますが、アグレッシブな走りを楽しめるオプション設定の「ダイナミック・ライディング・モード」が、日本仕様では標準で採用されています。

画像: ラジエターを介して冷却される液冷式モーターはハウジングに収められて車体に搭載され、1段のプライマリーギアと静粛性に優れるベルトドライブ機構により後輪を駆動します。この構造によりバネ下重量を軽減し、リアサスペンションの機能を向上させています。なお前後ブレーキは、ABSを標準装備しています。 www.bmw-motorrad.jp

ラジエターを介して冷却される液冷式モーターはハウジングに収められて車体に搭載され、1段のプライマリーギアと静粛性に優れるベルトドライブ機構により後輪を駆動します。この構造によりバネ下重量を軽減し、リアサスペンションの機能を向上させています。なお前後ブレーキは、ABSを標準装備しています。

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CE 04の日本仕様は、標準のトラクション・コントロール・システムよりも、高い走行安全性(バンク時にさらに安全な加速を可能にする)を提供するDTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)が採用されています。そしてシートヒーターとグリップヒーターを標準装備として採用しているのも、日本仕様の特徴です。

CE 04の最高出力は42馬力、航続距離は航続可能距離は約130kmですが、航続可能距離を伸ばすため車体に目一杯バッテリーを搭載することはしなかったため、シート下に大きな空間的余裕がCE 04には与えられています。スタイリング面の、もうひとつのCE 04の特徴といえるのが低くて長い独特のシート形状ですが、そのシート下にはヘルメットが収納可能なラゲッジスペースが設けられています。

画像: スクーターでおなじみのシート下ラゲッジスペースへのアクセス方法は、蓋的構造のシートを上に跳ね上げる方式を採用する例がほとんどですが、CE 04は車体側面からアクセスする方式を採用しています。 www.bmw-motorrad.jp

スクーターでおなじみのシート下ラゲッジスペースへのアクセス方法は、蓋的構造のシートを上に跳ね上げる方式を採用する例がほとんどですが、CE 04は車体側面からアクセスする方式を採用しています。

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充電方法は、CHAdeMO(チャデモ)には非対応!!

CE 04の前世代モデルのC evolutionは日本では2017年5月より販売されましたが、充電方式がCHAdeMOに対応していないことを残念がる人は多かったです。気になる日本仕様のCE 04の充電方法ですが、車両に付属する充電器(Mode2)は単相200V/15Aで、バッテリーが完全に放電した状態から約4時間でフル充電が可能です(なおMode1および100V充電器は使用できません)。

また日本仕様のCE 04はMode3の高速充電に対応(最大単相200V/32A・6.4kW)に対応しており、公共のEV 200V普通充電器、BMW純正Wallbox、一般に販売されているEV 200用の設置型普通充電器(Mode3)を使用することができます。そしてCHAdeMOについては、CE 04も非対応となっています。

画像: Mode3の急速充電による100%充電に要する時間は約1時間20分で、80%充電は約1時間です。アメリカ仕様のCE 04は彼の地の家庭用電源(110V、15A)で充電が可能(100%充電に要する時間は約6時間)ですが、日本仕様のCE 04は、家庭用100Vでの充電は不可です。 www.bmw-motorrad.jp

Mode3の急速充電による100%充電に要する時間は約1時間20分で、80%充電は約1時間です。アメリカ仕様のCE 04は彼の地の家庭用電源(110V、15A)で充電が可能(100%充電に要する時間は約6時間)ですが、日本仕様のCE 04は、家庭用100Vでの充電は不可です。

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CHAdeMO、または家庭用100V充電が可能であれば、充電方法の選択肢が増えて有難いと感じる日本のユーザーは多いと思いますが、まだEVの普及期が始まったばかりの日本では、CE 04に限らずこの手の高電圧2輪EVは200V充電が可能な車両保管場所を確保できる人が対象の乗り物、というのが実情なのでしょう・・・。

アメリカ仕様は、スクリーンの色が透明のみなのですが・・・

CE 04のカラーバリエーションは、マジェラン・グレー・メタリックとライト・ホワイトの2つですが、マジェラン・グレー・メタリックの方は車体カラーの差し色であるオレンジと、同色のウインドスクリーンがデザインのアクセントになっています。

画像: こちらはライト・ホワイトのCE 04。スクリーンの色は車体色に合わせて透明になっています。 www.bmw-motorrad.jp

こちらはライト・ホワイトのCE 04。スクリーンの色は車体色に合わせて透明になっています。

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画像: 画面分割オプションを備えた10.25インチのTFT液晶ディスプレイは、トリップメーター、気温、速度などの標準的な表示のほか、推定航続距離、回生ブレーキや出力の使用状況などをライダーに伝えます。 www.bmw-motorrad.jp

画面分割オプションを備えた10.25インチのTFT液晶ディスプレイは、トリップメーター、気温、速度などの標準的な表示のほか、推定航続距離、回生ブレーキや出力の使用状況などをライダーに伝えます。

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画像: スマートフォンとの連携機能も搭載。グローブボックスにはUSB-Cのコネクターが備わり、スマートフォンなどのガジェットを充電することができます。 www.bmw-motorrad.jp

スマートフォンとの連携機能も搭載。グローブボックスにはUSB-Cのコネクターが備わり、スマートフォンなどのガジェットを充電することができます。

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細かいところですが、アメリカ仕様は保安基準の問題からかウインドスクリーンが透明のみ採用となっています。日本の保安基準では可視透過率25%以上・・・となっていますが、日本仕様はオレンジが採用されるようです。もっともウインドスクリーンではなく、このパーツがメーターバイザー扱いであれば、可視透過率は問われないです。

画像: オプションで風防効果を高めることができるラージウインドシールドが2万2,616円(税込)で選べますが、こちらはオレンジではなく透明のみの用意です。なお全高が変わるため、装着する場合は構造変更申請が必要になります。 www.bmw-motorrad-sor.jp

オプションで風防効果を高めることができるラージウインドシールドが2万2,616円(税込)で選べますが、こちらはオレンジではなく透明のみの用意です。なお全高が変わるため、装着する場合は構造変更申請が必要になります。

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ライト・ホワイトを選ぶ方にとっては、スクリーンは透明なのでどっちを選ぶのも好みでOKでしょうが、CE 04はマジェラン・グレー・メタリック一択!! という人にとっては、やっぱりスクリーンの色はオレンジであってほしいでしょうし・・・でも風防効果が高いラージタイプも捨てがたいし・・・と悩ましいのではないでしょうか?

画像: 1,675mmという長いホイールベースが与えられたCE 04は、その低重心設計によって低速での取りまわしを容易としつつ、高い直進安定性を乗り手に感じさせます。また2輪EVの特性を活かし、駐車時などに役立つリバースが使えるのも大きなメリットです。 www.bmw-motorrad.jp

1,675mmという長いホイールベースが与えられたCE 04は、その低重心設計によって低速での取りまわしを容易としつつ、高い直進安定性を乗り手に感じさせます。また2輪EVの特性を活かし、駐車時などに役立つリバースが使えるのも大きなメリットです。

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そういう細かいことはさておき(苦笑)、最新のBMW製2輪EVであるCE 04の走りのパフォーマンスを早く体験してみたいですね! 今年の春の日本上陸を、楽しみに待ちたいです!

BMW CE 04 主要諸元(日本仕様)
■モーター タイプ 液冷オルタネーター搭載 永久磁石式同期電動機 定格出力 15 kW (20ps) 最高出力 31kW (42ps)/4,900rpm 最大トルク 62Nm/0〜4,900rpm
■性能・燃費 最高速度 120km/h 0〜50km/h加速 2.6秒 走行可能距離 130km(WMTC準拠) 電力消費量 7.7kWh/100km(WMTC準拠)電力回生方式 自動電力回生(下り坂走行時およびブレーキング時)
■電装関係 バッテリー 空冷リチウムイオン高電圧バッテリー バッテリー電圧(公称電圧)148 V 充電能力 2.3kW 通常充電時(6.9kW クイックチャージャーオプション装備車両) サブバッテリー 12V/5Ah(メンテナンスフリー) オルタネーター 500W
■変速機 1速ギヤボックス(モーターハウジング内に統合)駆動方式 ベルトドライブ
■車体 スチール製ダブルクレードルフレーム サスペンション/トラベル量 前 テレスコピックフォーク/110mm 後 ダイレクトリンクスプリングストラット(調整式スプリングプリロード付き/92mm ホイール 前後 アルミキャスト リムサイズ 前 3.50x15 後 4.50x15 ブレーキ 前 265mmダブルディスク 4ピストンキャリパー 後 264mmディスク 1ピストンフローティングキャリパー ABS BMWモトラッドABS
■寸法・重量 全長x全幅x全高 2,285x855x1150(ハイウインドシールド装着時 1315 )mm ホイールベース 1,675mm シート高 800mm トレール 120mm ステアリングヘッド角度 63.5° タイヤサイズ 前 120/70 R15 後 160/60 R15 重量 231kg
■メーカー希望小売価格 (税込) 161万円〜

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