8月20日、28日の週末、アンドラとフランス・カオールにてトライアルGPが連戦で開催されました。トライアルシーズンはまだまだ続きますが、電動トライアル車によるトライアルEワールドカップはカオールが全3戦の最終戦となります。クラス創設以来4年連続でタイトルを保持していたガスガスが不参加の今年、エレクトリック・モーションのワークスライダーであるガエル・シャタヌは、全勝でのタイトル獲得を狙っていましたが、見事そのミッションをクリアしました!

アンドラでも勝利!! そして地元フランスで全勝でのタイトル獲得を決める!!

8月の連戦の初戦、アンドラではG.シャタヌがジュリアン・ペレを下して開幕2連勝達成! シャタヌとペレの順番は開幕戦フランス・シャレードと一緒でしたが、アンドラではエレクトリック・モーションに乗るマルティン・ポシュが3位に入り、フランス人ライダーが表彰台を独占しました。

画像: アンドラでの表彰台。G.シャタヌは見事優勝し、初のトライアルE王者へ前進しました。 www.facebook.com

アンドラでの表彰台。G.シャタヌは見事優勝し、初のトライアルE王者へ前進しました。

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そして迎えた最終戦カオール、1ラップ目はJ.ペレが首位でG.シャタヌが2位。しかし2ラップ目ではG.シャタヌが逆転し、見事シーズン無敗でトライアルE王者に輝くことになりました!

画像: フランス・カオールでのトライアルE最終戦、G.シャタヌはエレクトリック・モーションのワークスライダーとして、タイトル獲得という重圧との戦いにも勝ち、見事優勝で有終の美を飾りました。  www.facebook.com

フランス・カオールでのトライアルE最終戦、G.シャタヌはエレクトリック・モーションのワークスライダーとして、タイトル獲得という重圧との戦いにも勝ち、見事優勝で有終の美を飾りました。

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来年度はもっとトライアルEが盛り上がることを期待したいです!

マルセイユ出身の25歳のシャタヌは、6歳のころからトライアルバイクに乗り始め、ガスガスのICE(内燃機関)バイク時代に多くのフランス選手権タイトル、そして2014年の125ccのFIMカップ王者に輝きました。そして電動トライアル車の第一人者になるアイデアから、エレクトリック・モーションの主戦モデルEピュアの開発ライダーとして2019年末からチームに加入しました。

125cc王者になった後はトライアルGPへのステップアップであるトライアル2に参戦しますが、大学での学業とトライアルの両立は難しいものでした。そしてトレーニングやフィットネスのためのハードワークで、シャタヌは膝や肩、足首などの故障にも苦しめられることになります。

画像: ゴールドメダルを誇らしげに掲げ、チームスタッフと記念写真撮影をするG.シャタヌ。 www.facebook.com

ゴールドメダルを誇らしげに掲げ、チームスタッフと記念写真撮影をするG.シャタヌ。

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2019年のエレクトリック・モーション加入は、シャタヌにとっては新しいトライアルでの挑戦でした。昨2020年度はガスガスTXEを駆る大ベテラン、アルベルト・カベスタニーと激しく戦った末、惜しくも2位に甘んじることに・・・。タイトルを取るためにもっとできることがあったのではないかと・・・シャタヌは後悔の念を抱えることになりました。

ガエル・シャタヌ(エレクトリック・モーション)

「だからこそ、悔しさや悲しさを乗り越えて仕事に戻り、今年(2021年)はタイトルを追い求めてきました。僕は本当によく頑張ったと思います。チームも同様です。マシンの開発にも力を入れました。だからこそ、このチャンピオンシップには素晴らしい思い出があり、特に最終戦のジュリアン(・ペレ)との激闘は忘れられません。

残念なことに今年はガスガスTXEの参戦はなく、エレクトリック・モーションを駆るライダーたちの活躍のみ目立ったシーズンでしたが、2022年シーズンはほかのメーカーにも奮って参戦してほしいですね。「トライアルの未来は電動化だと思います」と語るシャタヌは、エレクトリック・モーションには高いポテンシャルがあり、トライアルE用に設定された今現在のコースより、難度の高いコースも走破できると、その自信をのぞかせています。

またシャタヌは電動マシンでトライアル2に参戦する機会を欲しており、もしそれが無理であればトライアルEのセクションの難易度が上がるのを期待しつつ、他メーカーの参入を待ちたい・・・とも語っています。トライアルEの新王者であるシャタヌの、今後の活躍に期待したいです!

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