純粋なモーターサイクルのEV(電動車)のみ・・・ではなく、ハイブリッド車そのほか様々な古今東西の「ローエミッション」な2輪車を紹介する連載企画。今回はヤマハ初の市販EV「Passol(パッソル)」の後継車、「Passol-L(パッソル・エル)」をご紹介します。なお余談ですが「パッソル」という名は、イタリア語で散歩の意味の「パッソ」と太陽の意味の「ソル」をかけあわせたものです。

EC-02のモーターとバッテリーを搭載!

2005年5月にヤマハはEV第2弾の「EC-02」を発売しましたが、さらにヤマハは同年の11月9日より、EVスクーターのパッソル・エルを市場に投入しました。

パッソル・エルはヤマハ勢EV第1弾のパッソルの後継モデルであり、そのデザインはパッソルを継承していました。そして中身の方ですが、EC-02に採用の動力性能を向上したモーターや、エネルギー密度を高めたバッテリーを搭載。

パッソル・エルはそれらの改良により、先代のパッソルよりも発進時、中速域および登坂時のパワーを向上させておりました。また、一充電あたりの航続距離も約25~30kmに伸びていました。

パッソルでは様々なカラーリング展開が試みられましたが、後継のパッソル・エルは黒(ヤマハブラック)一色のみの設定でした。年間販売計画(国内)は200台でした。

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またパッソル・エルはEC-02同様(財)日本自動車研究所の、電気自動車等導入費補助事業補助金の補助金給付対象車両として認可されていました。そのため、1台につき上限5万円の補助金が給付されるというメリットを享受することができたのです。

画像: EC-02と共通部品を増やすことでコストダウンを図ったパッソル・エルは、先代パッソルの24万円(全国販売モデル)より安い20万9,790円で販売されました。 global.yamaha-motor.com

EC-02と共通部品を増やすことでコストダウンを図ったパッソル・エルは、先代パッソルの24万円(全国販売モデル)より安い20万9,790円で販売されました。

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ヤマハ Passol-L 主要諸元
全長×全幅×全高 1,530mm×600mm×995mm 軸間距離 1,040mm 最低地上高 115mm シート高 745mm 車両重量 47kg(バッテリー未装着時41kg)乗車定員 1名 1充電走行距離 43km(30km/h定地走行テスト値)最小回転半径 1.6m
原動機型式 Y802E 原動機種類 交流同期電動機 定格出力 0.58kW 最高出力 1.2kW(2,250r/min)変速機形式 遊星減速機
ブレーキ形式(前/後)ドラム(リーディングトレーリング)タイヤサイズ(前後)60/100-12 36J(チューブタイプ)懸架方式(前/後)テレスコピック/ユニットスイング フレーム形式 バックボーン(アルミパイプ)
バッテリー種類 リチウムイオンバッテリー バッテリー電圧/容量 25V/24Ah 充電時間 約6時間 バッテリー充電電源 AC100V
メーカー希望小売価格 209,790円(税込)

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