最新インタビューを通して編集部が特に注目する一人に光をあてる“今月の顔”。今回取り上げるのは、2歳から芸能活動を始め、同じく女優の姉ダコタの幼年期役などを経て、主演女優へとキャリアアップしていったエル・ファニング。おとぎ話から抜け出した妖精のような瑞々しさと多彩な表現力で年々輝きを増していくエルの最新作は、ロシア帝国を築き上げた“女帝エカチェリーナ”の愛と生涯を描くドラマ『THE GREATエカチェリーナの時々真実の物語』。昨年配信されたNetflix映画『最高に素晴らしいこと』に続き、本作でも主演兼プロデューサーとして名を連ね、製作者としての才能も開花させる彼女に、エカチェリーナというキャラクターや本作の魅力について聞いた。(文・山崎ともみ/デジタル編集・スクリーン編集部)

誰も見たことのない“新たなエカチェリーナ”を目指しました

エル・ファニング

透明感あふれる姿と無垢でスイートな雰囲気から“リアル・フェアリー”とも称されるエル。22歳にしてキャリア20年を誇り、出演作は現在までに約60本。そんなエルの2021年は宮廷ドラマ『THE GREAT』で幕を開け、続いて『ガルヴェストン』のメラニー・ロランと再タッグを組む『ザ・ナイチンゲール(原題)』が12月に全米公開予定。実姉ダコタとの初共演かつ姉妹役とあって期待が高まる。1998年4月9日、アメリカ合衆国 ジョージア州生まれの24歳。

── プロデュースを務めることになったきっかけを教えてください。

「脚本のトニー・マクナマラが、エカチェリーナ役への打診と同時にプロデュースもやってみない?と提案してくださったんです。なので今回は製作の舞台裏に回って、Huluへのプレゼンにも参加しました。すごく新鮮で楽しくて、今までにない新しい形で自分の能力を発揮する、劇中のエカチェリーナのような気持ちでした」

── 本作のどこに惹かれましたか。

「歴史ドラマには時々浮世離れしたような感じがありますが、本作は現代劇風でコメディー的な要素があり、エカチェリーナは地に足がついた共感しやすいキャラクターになっています。歴史に基づいてはいるものの、そこまで史実にこだわっていません。

私たちが目指したのは“私たちならではのエカチェリーナを作る”ことです。肖像画や絵はあっても当時を知る記録はないので、いかに彼女が先駆者的で象徴的なフェミニストだったかという要素を捉えて、誰も見たことのない新たなキャラクターを作り出すことにしました」

── 確かに本作はストーリーやクレイジーなキャラクターなど、ほかの歴史ドラマと違う面白さがあるように感じます。

「それはきっとトニーが描く世界感のおかげだと思います。ゴージャスなセットや衣装という甘美な美しさがありながら、フェミニストの物語としてきちんと芯がある。

全10エピソードを通して、若くて繊細なエカチェリーナが男社会でどんどん成長して、自分の存在と意見を主張していきます。登場人物もみんなキャラが立っていて、それぞれに具体的なストーリーがあるので、皆さんも大好きになるはずですよ」

── 史実から変えた部分と変えなかった部分を教えてください。

「撮影当初はリサーチしたほうがいいかなと思ってある程度予習しましたが、トニーから“今回はエカチェリーナの人生の隅々までを知らなくてもいい”と言われて気付いたんです。私たちが作る脚本やストーリーこそ演技の設計図になるんだって。

あまり知られていませんが、彼女はジェットコースターを発明したんです。きっと面白い女性だったんだろうなと思いました。夫を失脚させたりとか、そういうことも含めてね。

当時は啓蒙時代だったので、彼女は女性の教育や科学といった素晴らしいものをロシアに持ち込んでいます。そのあたりはドラマでも触れていますが、古臭くて共感しにくい作品にはしたくなかったので、史実をブレンドしながら楽しいものを作っていきました」

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