2021年シーズンのFIM EWC(世界耐久選手権)は、昨シーズン王者のSERT(スズキ エンデュランス レーシング チーム)がヨシムラと組んで参戦することが話題となっていますが、今シーズン起用されるライダー4名の名前が明らかになりました!

フランスのS.ギュントーリと、日本の渡辺一樹が新たに加入!

2021年シーズンのタイトル防衛のためヨシムラ SERT モチュールは、ザビエル・シメオンとグレッグ・ブラックの継続参戦ライダー2名に加え、シルバン・ギュントーリと渡辺一樹の2名を起用することを1月19日に公表しました。

今年38歳のベテラン、S.ギュントーリは、2000年にフランス国内250cc王者に輝いたのち、世界ロードレースGP(現MotoGP)への挑戦を開始。GPでのタイトル獲得の夢はかないませんでしたが、SBK(世界スーパーバイク選手権)では見事2014年にアプリリアを駆りチャンピオンを獲得しています。

近年の活躍としてはスズキのテストライダーを務め、2020年のスズキMotoGP制覇に貢献。なお耐久レースの経験も豊富で、彼の耐久デビュー戦である2010年ドーハ8時間ではSERTライダーとしてスズキGSX-R1000に乗り、フィリップ・バンサンとフレディ・フォレイとともに見事優勝。またヨシムラライダーとして鈴鹿8耐には3度出場し、2017年7位、2018年10位、2019年5位のリザルトを残しています。

そして日本からは渡辺一樹が加入しますが、彼はEWCプロジェクトの開発ライダーでもあり、スズキGSX-R1000を知り尽くした男です。鈴鹿8耐の実績も十分で、2016年2位、2018年4位、2019年5位と幾度も上位フィニッシュを果たしています。

新体制チームの初陣は、4月14〜18日のルマン24時間です!

2017-2018年シーズンからSERTに加入し、チームと耐久レースを一番よく知るG.ブラッグ、昨シーズン半ばからSERTに入った元MotoGP/Moto2ライダーのX.シメオン、そして新加入の2名が、2020年シーズンのFIM EWC全5戦で、誰が各レースの起用ライダー/リザーブライダーになるのかわかりませんが、タイトル獲得には速さと確実さの両立が求められる近年のFIM EWCで、この4名の起用はベストに近い布陣といえるでしょう。

画像: 2021年シーズン、FIM EWCを戦うヨシムラ SERT モチュールのスズキGSX-R1000。 www.suzuki-racing.com

2021年シーズン、FIM EWCを戦うヨシムラ SERT モチュールのスズキGSX-R1000。

www.suzuki-racing.com

COVID-19感染拡大が続き、今シーズンのカレンダーが予定どおり行うことができるのかは不透明ですが、2021年シーズン初戦は4月にフランス・ルマンで開催される予定です。多くの獲得ポイントを稼ぐことができる24時間レースは、FIM EWCタイトル獲得を狙う上で非常に重要です。昨シーズン王者チームのSERTが、新体制の初陣でどのライダーを起用し、どのような活躍をするのか? 注目しましょう!

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