トヨタ(トヨタ自動車)のスポーツサブブランド、GR(GAZOO Racing)から新しいスポーツモデル「GRヤリス」が登場した。国産の新ホットハッチの誕生を素直に喜びたい。(Motor Magazine2021年2月号より)

想像を超えるパフォーマンスの虜に

メディア向け試乗会が開催されると、いつもならその前にどんなクルマなのか予習をしてから出かける。だが、GRヤリスには一切の先入観抜きで乗ってみたいと思い、今回の試乗会にはプレスリリースすら読まずに参加してみた。

いきなりだが、その走りの印象は「痛快」のひと言だ。見た目が標準モデルのヤリスとは異なり、迫力のあるバンパー形状や前後のブリスターフェンダーを装備していることから、スポーティに走れることは想像できたが、その想像を軽く超える動力性能には正直驚かされた。

とくにGRヤリスの中でもトップグレードとなるRZ ハイパフォーマンスの試乗はワクワク感が止まらなかった。新開発の1.6L直列3気筒ターボエンジンは、最高出力272psを発生。このサイズのクルマではトップレベルのパワーの持ち主で、車両重量が1280kgと軽く、さらに4WDということもあって、強烈なトラクションを発揮。その加速感に圧倒され、一瞬にしてこのクルマの虜になってしまった。

画像: 前後のディファレンシャルにトルセンLSDを標準装備するRZ“ハイパフォーマンス”。RZとともに6速MTにはブリッピング機能を持つ「iMT」を採用。

前後のディファレンシャルにトルセンLSDを標準装備するRZ“ハイパフォーマンス”。RZとともに6速MTにはブリッピング機能を持つ「iMT」を採用。

と言ってもこのクルマ、単なる直線番長ではない。コーナーも楽しいのだ。 4WDなので、アンダーステアが強いのかと思いきや、意のままのコントロールが可能。一般道での試乗だったために、限界域などは試せなかったが、サーキットでの速さとコントロール性の両立を追求したという専用のスポーツサスペンションは、軽快なハンドリングを楽しむことができた。

ちなみに1.5L直列3気筒 NAエンジン+CVTのFFモデル「RS」にも試乗したが、フットワークはこの手のコンパクトスポーツの中でもトップレベルで、AT派には間違いなくオススメできる。

予習をしなかったおかげか(?)、予想とのギャップが大きくて、試乗会が終わってからしばらくニヤニヤがとまらなかった。GRの冠を持つスープラとともに、本格派スポーツカーの誕生を喜びたい。(文:Motor Magazine編集部 加藤英昭/写真:井上雅行)

画像: 新開発となる直3DOHCターボエンジンにスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を組み合わせている。

新開発となる直3DOHCターボエンジンにスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を組み合わせている。

■トヨタGRヤリスRZ ハイパフォーマンス 主要諸元

●全長×全幅×全高:3995×1805×1455mm
●ホイールベース:2560mm
●車両重量:1280kg
●エンジン:直3DOHCターボ
●総排気量:1618cc
●最高出力:272ps/6500rpm
●最大トルク:370Nm/3000-4600rpm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:6速MT
●車両価格(税込):456万円

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