四輪には「キャンピング・カー」が定着しているが、バイクにはない。AT限定大型二輪免許で乗れる「X-ADV」と、AT限定普通二輪免許で乗れる「ADV150」。この2台はキャンピング・バイクと呼んでもいいのではないだろうか? そう思う理由を2台の特徴と共に詳しく解説しよう!
文:西野鉄兵/モデル:葉月美優/写真:松川 忍

ホンダ「X-ADV」「ADV150」がキャンプツーリングに向いている理由

画像: Honda X-ADV 総排気量:745cc エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒 シート高:790mm 車両重量:238kg メーカー希望小売価格(税込):126万3900円/グランプリレッドとマットアーマードグリーンメタリックは129万6900円

Honda X-ADV

総排気量:745cc
エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
シート高:790mm
車両重量:238kg
メーカー希望小売価格(税込):126万3900円/グランプリレッドとマットアーマードグリーンメタリックは129万6900円

画像: Honda ADV150 総排気量:149cc エンジン形式:水冷4ストOHC2バルブ単気筒 シート高:795mm 車両重量:134kg メーカー希望小売価格(税込):45万1000円

Honda ADV150

総排気量:149cc
エンジン形式:水冷4ストOHC2バルブ単気筒
シート高:795mm
車両重量:134kg
メーカー希望小売価格(税込):45万1000円

キャンプに特化させたとしか思えない装備と仕様

完全防水のラゲッジスペースが備わったスクーターは、ツーリングに向いている、というのが僕の長年の持論だ。僕は学生時代、普通二輪免許を取得し、ホンダ「フュージョン」を愛車に選んだ。理由は旅がしやすそうだったから。ポジションはゆったりしていて、ギアチェンジも不要なので、とにかくラク。操作がシンプルな分、安全で、景色を眺める余裕もある。初心者の頃から安心して旅を満喫できていたのはフュージョンのおかげだったと思う。

ただひとつ、同志が少ないことは、少し寂しかった。バイク乗りの多いキャンプ場へ訪れてもビッグスクーターに出会うことはまれで、ほとんどが荷物を山積みにしたミッション車ばかりだった。

画像: X-ADV

X-ADV

2017年4月、ホンダがX‐ADVを発売する。これは衝撃的だった。僕が昔から思い描いていた理想のパッケージだったからだ。

ラゲッジスペースが備わり、シフト操作不要のDCTを搭載。そしてこれまでのビッグスクーターとは決定的に考え方が異なるアドベンチャー・テイスト。ちょっとした未舗装路を走る想定もされ、必要充分な走破性を持っている。キャンプ・ツーリングでは、必ずといっていいほどフラットダートを走ることになる。そこをカバーしているのが猛烈に魅力的だった。

画像: ADV150

ADV150

そして、2020年2月には排気量149ccのADV150がリリースされた。

2台はスタイリングのイメージこそ共通しているものの、乗り味はまるで異なる。X-ADVは、高速道路でのロングクルーズを大得意とするツアラー的な要素が強い。税込価格が126万3000円~というのも納得できるラグジュアリーさが魅力だ。一日500kmを走るような旅も平気でこなせる。

対してADV150は、PCX150をベースとしていて、コミューターとしての性能に優れる。街中でもキビキビと走れるのが特長だ。

だから、兄弟車というより、親子のようだと思った。「2台持ち」をしても面白いバイクライフが送れると思う。

画像1: ホンダ「X-ADV」「ADV150」がキャンプツーリングに向いている理由

ちなみに、どちらも免許は「AT限定」でもOK。ADV150は、AT限定普通二輪免許、X-ADVは、AT限定大型二輪免許で乗ることができる。AT限定大型二輪免許は、2019年12月から排気量の制限がなくなった(それまでは650cc以下のAT車両に限られていた)。

言ってみればいずれもオートマ車。だけど、スタイリングや車名から分かるように、アクティブなファン要素を持つ。どちらも不思議なことに乗っていると、オートマ車ではなくミッション車を運転しているときと同じ高揚を感じる。幅広なバーハンドルは完全にアドベンチャーモデルのそれで、メーター周りのデザインはラリーマシンのようだ。

画像2: ホンダ「X-ADV」「ADV150」がキャンプツーリングに向いている理由

日常から便利に使えて、旅では頼もしいことこの上なし。ADV150も排気量以上に高速巡航は得意。もしいま僕が学生だったら、ADV150を選んでいただろうなあ、と強く思う。

キャンピングカーという概念は古くからあるが、この2台は「キャンピング・バイク」と呼びたい。荷物が積めて、電源も取れる。長距離が得意な上、運転が楽で、オフまで走れる。しかも燃費がいい。ノーマル状態でキャンプに特化した機能が詰め込まれているのだ。

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