2020年10月23日(金曜日)、F1第12戦ポルトガルGPがアルガルベサーキットで開幕する。ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)のF1最多勝利記録更新がかかるグランプリとなるが、舞台はF1初開催のアルガルベ、久しぶりのポルトガルGPではどんな戦いが繰り広げられるのだろうか。

ポルトガルでのF1開催は1996年以来

王者メルセデスAMGと逆転を狙うレッドブル・ホンダの戦いが続く2020年のF1も、シーズン後半戦に入り、早くも6戦を残すのみとなった。変わることなくメルセデスAMGが安定した速さを見せているが、このところ両者の差は確実に小さくなっており、ここからの3戦、第12戦ポルトガルGP(アルガルベサーキット)、第13戦10月31日~11月1日 ロマーニャGP(イモラサーキット)、第14戦トルコGP(イスタンブールサーキット)では、拮抗あるいは逆転の可能性も見えてきている。

この3戦のポイントは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いカレンダーが見直されて誕生したグランプリということ。とくに今週のポルトガルGPはF1初開催となるアルガルベサーキットで行われるだけに、不確実な要素の多い、興味深い一戦になりそうだ。

アルガルベはポルトガルの最南端、ファロ近郊の丘陵地帯にある有数のリゾート地。女子サッカーの国際大会「アルガルベカップ」が開催されることでも知られる。ちなみに、アルガルべは故アイルトン・セナがレース拠点としていた場所としても有名だ。

画像: アルガルベサーキットのコース図。アップダウンがあるのが特徴。

アルガルベサーキットのコース図。アップダウンがあるのが特徴。

画像: フェラーリチャレンジが行われた時のアルガルベサーキット。F1開催は初めてだが、世界選手権などビッグイベントが盛んに行われている。

フェラーリチャレンジが行われた時のアルガルベサーキット。F1開催は初めてだが、世界選手権などビッグイベントが盛んに行われている。

アルガルベサーキットの正式名称はオートドロモ・インターナシオナル・ド・アルガルべ(Autodromo Internacional do Algarve)。アルガルベ地方のポルティマオにあることから、ポルティマオ サーキットとも呼ばれる。施設内には、カートやオフロード用のコース、5つ星ホテルなども建設され、一帯はモータースポーツをテーマとしたリゾート地となっている。

サーキットのオープンは2008年11月。F1グランプリの開催は初めてだが、FIA-GT選手権、世界ツーリングカー選手権、MotoGP、スーパーバイク選手権、F1テスト、フェラーリチャレンジなど盛んに開催されており、設備や規模は世界レベルのものとなっている。

コースの特徴は地形を生かした激しいアップダウンがあること。全長4653mのコースに大小さまざまな15のコーナーと長いストレートがあり、最終の高速コーナー(Galp)はとくにタイヤに大きな負荷がかかる。また、起伏がダウンフォースの効かないブラインドのコーナーを生み出し、コース幅は最大14mと広いが強いブレーキングゾーンがないためオーバーテイクは簡単ではなく、とくにターン10と11の複合コーナーは入り口がブラインドで下り坂という難しいセクションになりそうだ。唯一のオーバーテイクポイントは長いメインストレートの後の1コーナーとなるのだろうか。

いずれにせよ、F1マシンは洗練された空力性能を持っているが、繊細で風や温度、路面状況に大きな影響を受けるだけに、フリー走行が非常に重要になる。アルガルベサーキットでは世界的なレースイベントが開催されているのでチームにコースに関する情報がないわけではないが、トラックは数週間前に再舗装されたため、以前の路面とは異なる可能性もある。

起伏のあるアルガルベサーキットは「ジェットコースターサーキット」とも言われており、アメリカGPが開催されるはずだったオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズに似ているという声もある。ちなみに、この週末は当初はアメリカGPが開催されるスケジュールだった。

また、この時期のポルトガル南部はまだまだ暖かく、気温は摂氏25度を超える可能性があり、アイフェルGPとは一転、暑さへのケアが必要となるかもしれない。

画像: 各グランプリに供給されるタイヤコンパウンド。ポルトガルGPではもっとも硬い3種類のタイヤが選ばれた。

各グランプリに供給されるタイヤコンパウンド。ポルトガルGPではもっとも硬い3種類のタイヤが選ばれた。

タイヤを供給するピレリは「初のF1開催ということもあり、不測の事態をカバーするために今回は最も硬いタイヤを選択しました。ただピレリはGT選手権などですでにこのサーキットを経験しているので、タイヤになにが必要か、多くの情報を持っています。アルガルベはタイヤに非常に厳しいサーキットで、それは暖かい天候によってさらに強調されるかもしれません。それが硬いタイヤを選択した理由でもあります。また、今週末は標準のタイヤ割り当てを調整し、ドライバーはハードのセットを1つ増やし、ソフトのセットを1つ減らしました。このサーキットは壮観なコースで、ドライバーはきっと気に入ると思います」と分析している。

第12戦ポルトガルGPは10月23日11時(日本時間19時)から始まるフリー走行で開幕、予選は10月24日14時(日本時間22時)、決勝は10月25日13時10分(日本時間22時10分)に開始される。

2020年F1グランプリ スケジュール

第1戦 7月3日~5日 オステルライヒGP (V.ボッタス)
第2戦 7月10日~12日 シュタイアマルクGP(L.ハミルトン)
第3戦 7月17日~19日 ハンガリーGP(L.ハミルトン)
第4戦 7月31日~8月2日 イギリスGP(L.ハミルトン)
第5戦 8月7日~9日 70周年記念GP(M.フェルスタッペン)
第6戦 8月14日~16日 スペインGP (L.ハミルトン)
第7戦 8月28日~30日 ベルギーGP(L.ハミルトン)
第8戦 9月4日~6日 イタリアGP(P.ガスリー)
第9戦 9月11日~13日 トスカーナGP(L.ハミルトン)
第10戦 9月25日~27日 ロシアGP(V.ボッタス)
第11戦 10月9日~11日 アイフェルGP(L.ハミルトン)
第12戦 10月23日~25日 ポルトガルGP
第13戦 10月31日~11月1日 ロマーニャGP
第14戦 11月13~15日 トルコGP
第15戦 11月27~29日 バーレーンGP
第16戦 12月4~6日 サヒールGP
第17戦 12月11~13日 アブダビGP
※( )内は優勝者

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