MotoGP第9戦カタルニアGP決勝が9月27日に行われました。ここまで、今シーズン唯一複数優勝を経験しているヤマハのファビオ・クアルタラロが見事3勝目を獲得!! そして好調のスズキは、2015年のMotoGP復帰以来初の、2台の表彰台獲得を成し遂げました!!

V.ロッシ(ヤマハ)の大記録達成なるか?

9月26日(土)の予選は、ヤマハ勢が好調ぶりを披露しました。自身キャリア初となるポールポジションを獲得したのは、フランコ・モルビデリ。2番手にはモルビデリのチームメイトであるクアルタラロ、3番手にはワークスのバレンティーノ・ロッシ・・・と、ヤマハがフロントローを独占することに!

画像: 左からF.クアルタラロ、F.モルビデリ、V.ロッシ・・・のヤマハ勢。 race.yamaha-motor.co.jp

左からF.クアルタラロ、F.モルビデリ、V.ロッシ・・・のヤマハ勢。

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4番手はドゥカティのジャック・ミラー、5番手に前戦優勝のマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、以下10位まではヨハン・ザルコ(ドゥカティ )、ポル・エスパルガロ(KTM)、ジョアン・ミル(スズキ)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、ブラッド・ビンダー(KTM)と続きました。

27日(日)の決勝は、路面温度20度と低めなこともあり、タイヤの選定に各チームが悩むことになりました・・・。そしてスタート! ホールショットのモルビデリに続き、ミラーが2番手に浮上。その後方では、2コーナーでザルコに巻き込まれる形でランキング首位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が転倒! 2人はノーポイントでレースを終えることになりました・・・。

1周目にミラーがミスで後退する間に、モルビデリに続く2位に浮上したのはロッシ! 3番手にクアルタラロが続くヤマハトップ3のフォーメーションは、5周目まで続くことになります。そして5周目でクアルタラロはロッシをパスして2位浮上。さらにペースの良いクアルタラロは、9周目にチームメイトのモルビデリを抜いて首位に立ちました! 

画像: 中盤、首位争いを展開する3台のヤマハYZR-M1。先頭からF.クアルタラロ、F.モルビデリ、V.ロッシ。 race.yamaha-motor.co.jp

中盤、首位争いを展開する3台のヤマハYZR-M1。先頭からF.クアルタラロ、F.モルビデリ、V.ロッシ。

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その後ロッシはモルビデリがミスを犯した隙を突いて2位にポジションアップ! 最高峰クラス200度目!! の表彰台登壇を優勝で飾れるか・・・に期待が集まりましたが、残り9周の第2コーナーで痛恨の転倒! 大記録の達成は次戦以降にお預けになりました。

画像: 既定路線・・・とは言われていましたが、2021年はペトロナス ヤマハ SRTでMotoGPクラスを戦うことが先日正式発表されました。V.ロッシの伝説は、まだまだ終わりません! race.yamaha-motor.co.jp

既定路線・・・とは言われていましたが、2021年はペトロナス ヤマハ SRTでMotoGPクラスを戦うことが先日正式発表されました。V.ロッシの伝説は、まだまだ終わりません!

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タイヤマネジメントが勝敗を分けることに・・・

首位を走るクアルタラロは独走体制を築きますが、次第にタイヤの消耗から大幅にペースダウン・・・。そして迎えたラストラップでクアルタラロに迫ったのは、ミルとリンスのスズキの2台でした。予選順位こそ振るわないものの、決勝ではいいペースで走っていたスズキの2人は、タイヤマネジメントを考えたレース運びで、最終周には2、3位にまでポジションをアップさせることに成功しました。

一方首位のクアルタラロは、終盤にタイヤ消耗がキツくなることは織り込み済みで、序盤にペースを上げて上位を走る戦略を決行。最後は2位ミルとの差は1秒を切るほど詰まりましたが、今シーズンの3勝目獲得という結果はその作戦が上手くいったことの証明になりました。

画像: 2台のスズキの追撃を退け、見事3勝目をあげランキング首位になったF.クアルタラロ(ヤマハ)。 race.yamaha-motor.co.jp

2台のスズキの追撃を退け、見事3勝目をあげランキング首位になったF.クアルタラロ(ヤマハ)。

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画像: 2015年のMotoGP復帰以来初の、2名同時の表彰台獲得に喜ぶスズキのクルーたち。 www1.suzuki.co.jp

2015年のMotoGP復帰以来初の、2名同時の表彰台獲得に喜ぶスズキのクルーたち。

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この結果、ランキング首位に立ったのはクアルタラロになり、ランキング2位に浮上したのはミルとなりました。両者の差はわずか8ポイント・・・スズキファン的にはMotoGPクラス初、そして2000年のケニー・ロバーツJr.以来となる、スズキ車による最高峰クラス制覇を期待したくなる展開といえるでしょう!

画像: エースのA.リンスが負傷の間、スズキの存在感をサーキットで高める役を担ったのはJ.ミルでした。 www1.suzuki.co.jp

エースのA.リンスが負傷の間、スズキの存在感をサーキットで高める役を担ったのはJ.ミルでした。

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もっとも、ランキング3位のビニャーレスも18ポイント差、4位ドヴィツィオーゾでも24点差と、まだまだ誰が今年の王者になるかは予想が難しいです! 10月の3レース・・・11日のフランス、18日のアラゴン、25日のテルエルの3連戦でタイトルの行方が明らかになるのか、それとも混戦模様が極まることになるのか・・・? 注目です!

MotoGP2020 カタルニアGP 決勝
1 F.クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 40'33.176
2 J.ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 0.928
3 A.リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1.898
4 F.モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 2.846
5 J.ミラー Pramac Racing Ducati 3.391
6 F.バニャイア Pramac Racing Ducati 3.518

MotoGP2020 ランキング ※9月27日現在
1 F.クアルタラロ Yamaha 108
2 J.ミル Suzuki 100
3 M.ビニャーレス Yamaha 90
4 A.ドヴィツィオーゾ Ducati 84
5 F.モルビデリ Yamaha 77
6 J.ミラー Ducati 75

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