ロング&ローで自然に乗りたくなるように

ブライトロジックによる、スズキKATANAカスタム。本来、2020年の東京モーターサイクルショーで、オーリンズを扱うラボ・カロッツェリアブースに出展予定だったものだ。そのコンセプトはロング&ロー。狙うところはまず空冷カタナにも通じるような全体の伸びやかな印象作り、そして足着きの良さを含めたライディングポジションの見直し。特に後者は“自然に乗りたくなって楽しいKATANA”というテーマも含んでいた。

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そのためにブライトロジックの竹中代表が手を付けたのは、リヤサスのリンクロッド部分だ。長さ可変式ロッドを新作し、リンク/サスの自然な作動も考慮した上で、ローダウン化。車両後端となるテールライト部で約40mm下がっているという。

これに合わせてハンドルも少し低めで車体前方向にグリップが来るようにと思案し、現行他モデル用バーを流用した。シートは現状で表皮張り替えのみが行われるが、これらの変更によって、車体がぐっと身近に思えるようになり、足着きも良化して安心感も得られた。

さて、前者のロング化は、ナンバープレートのテールカウル下への移設からだ。ウインカーも高輝度LEDの車検対応品を選んだ上でフロント側はポジションライト部分にビルトイン、リヤはテールサイドにマウントして車体のすっきり感を出す。

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スイングアームはスイングアームマウント式のリヤフェンダーを外しただけでなく、GSX-R1000K9用に換装。黒の塗装も梨地調の鋳造鋳肌も磨き落としてアルミ地を出すことでかつてのネイキッドがアルミスイングアームを装着したような印象を与える。左側は本体とスタビ部分との空間を埋めてチェーンガードも兼ねさせつつ、ファクトリーバイクのような外観も作る。ドライブチェーンも延長してスイングアームエンドまで引けるようにし、200サイズのリヤタイヤも合わせて、ロング感を演出した。

オーリンズサスやブレンボGP4 RXキャリパー&Tドライブディスク、MAGTAN JB4ホイールなどは、質の向上のための当然の装備。その一方でショーモデルとしての仕立ても目を惹く。

ラジエーターサイドのシュラウドはワンオフ製作した上で、その裏に置いたダクトをエアクリーナーにつなげて機能させる。もうひとつ、シート下両脇に付けられたボトルとマウントは、KATANAの12リットルというタンク容量を補う予備燃料タンクを付けようという発想にも、ボトルを小物入れにしてツーリングでの積載性を高めることにも発想が広がる。つまり、このような方法があるという新提案。

KATANAの元になったGSX-R1000やGSX-S1000も知り尽くしたゆえの手法を駆使しつつ、スタンダードネイキッドとしての同車の良さを引き出そうとした1台。竹中さんにはほかにも構想はあるとのことだが、現状でもこのようにKATANAでもうひと声、という要素を盛り込んで、魅力を高める1台となっているのだ。

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「ハンドルはステムをダイレクトに回せる機能が重要」(竹中さん)という考えから、高さが抑えられていて絞りも少なく、グリップ部の延長線がステムセンターに来るような形状のバーを探した結果、現行の他機種用を流用。グリップ位置は車体前方になり、自然な位置で握れてスポーツモデルらしいポジションが得られた。フロントマスターはブレンボRCSでクラッチもワイヤから油圧駆動化し、コクピット部の統一感も持たせた。このあたりはスズキ各車の熟知のたまもの。スクリーンはヨシムラ製ウインドアーマー。

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車体後方左右(シートレール前下部)にマウントを設け、予備燃料タンクとしてのボトルをセット。ここはショーモデルらしい、KATANAの可能性を高める提案。シート下の空間部も埋める視覚的効果も得ている。実際に燃料を積むなら専用ボトルと確実な固定方法を考え、またボトルは小物入れ用を用意して落下防止策も加えて積載性を高めるのもいいだろう。走り機能にプラスした遊び心というわけだ。

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ナンバープレートホルダーは一般的なテールライト部に移設。テールカウル後端の張り出し部裏には超小型のLEDウインカーも見える。

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ラジエーターサイドのフロントウインカーは移設した上で大型のシュラウドを新作。後ろの穴は通風用で下の折り曲げはこのパートの視覚的な大きさを抑えるため。その内側には「'88年頃のYZR500をイメージした」というエアスクープを追加した。

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ラジエーターシュラウド裏のエアスクープにはタンクカバー内にあるエアクリーナーボックスに向かうダクトを連結。KATANAのルーツであるGSX-R1000同様に、ラム圧がかかる設定としている。こうしたカスタムらしい作り込みにも注目しておきたい。

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ウインカーは超小型の高輝度LEDに変更、フロントはポジションライト部分に内蔵した。点灯時はこのようになり、被視認性も高い。

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リヤウインカーの点灯時。超小型ながら点灯部を露出することで後方からも側方からも視認しやすくしているのは今ならではの手法だ。

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可変リンクロッド(リンクプレートの下/同店市販予定品)によってテールライト部分で40mmローダウン。これが本来の位置だったのではないかというほどに着座時のなじみが良く、足着き性はもちろん良好。安心感も大きく高まり、バイクも一気に身近になる。

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善後ホイールはマグネシウム鍛造のMAGTAN JB4(3.50-17/6.00-17サイズ)で、ABS検知プレートはブライトロジックでワンオフして対処。タイヤはブリヂストンS22。フロントブレーキキャリパーはブレンボCNC GP4 RX/ニッケルコートで、ディスクはブレンボTドライブ、フロントフォークはオーリンズ...と、このあたりはブライトロジックの定番と言える作りで上質さも高められている。

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リヤショックもオーリンズで、ノーマルで高過ぎというリヤのバネレートも調整している。スイングアームはGSX-R1000K9用で鋳肌を磨き落とし、左側はチェーンガードを外した部分の段差残りもスタビとの空間も溶接で埋め、レーサーチックな印象も醸し出す。ステップはウッドストック、各部プロテクターはGBレーシング製で、マフラーはヨシムラR-11スリップオンを装着する。

取材協力:ブライトロジック

記事協力:ヘリテイジ&レジェンズ

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画像: handl-mag.com
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