今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン」だ。

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン(2代目:2001年)

画像: ルーフからリアゲートのウインドーになだらかに流れるラインが、今までのメルセデスのワゴンと違ってなかなかスタイリッシュだ。

ルーフからリアゲートのウインドーになだらかに流れるラインが、今までのメルセデスのワゴンと違ってなかなかスタイリッシュだ。

現行型(編集部註・2代目のW203型)のCクラスは2000年に日本デビューを果たしたが、1年遅れでステーションワゴンも導入された。今まではメルセデスのワゴンというと収容力はあるがデザイン的には地味だった。だが、新型Cクラス ワゴンはスタイリッシュにまとめながら使い勝手を向上させた効果もあってか、かなりの人気を博しているようだ。

最初のスモール メルセデス、190シリーズはセダンだけだった。その後継である初代Cクラスにはワゴンも登場し、2代目Cクラスにはハッチバックのクーペまでラインアップされた。いずれはCクラスをベースにしたミニバンやSUVまで出るのでは?と思われるほど、最近のメルセデスは各車種でバリエーションの拡大に余念がない。というわけで、日本市場にはスポーツクーペと同時に導入された新型Cクラス ステーションワゴンは、早くも人気上々のようだ。

今回試乗したグレードは、中核にあたるC200コンプレッサー。その名のとおりスーパーチャージャー(ドイツ語ではコンプレッサーと呼ばれる)付きの2L DOHCを搭載し、パワースペックはセダンのものとまったく変わらない。車重も40kgしか増えていないので、走りっぷりもほとんど変わらない。

スーパーチャージドDOHCは少々ノイジーで、サウンド的にも快音とは言い難い。低速域ではちょっとターボ的なラグがありレスポンスは今ひとつなのだが、2000rpm以上ではアクセルのツキも良く、とくにハイウエイ走行では快適だ。

画像: スーパーチャージャー付き2L DOHCのパワースペックはセダンと同じ。低速域で少しラグがありノイジーなのが玉に瑕か。

スーパーチャージャー付き2L DOHCのパワースペックはセダンと同じ。低速域で少しラグがありノイジーなのが玉に瑕か。

足まわりは荷物の積載を考慮してかセダンよりは少し硬めのセッティングだ。だが、乗り心地的には不快なレベルではない。リアのオーバーハングがセダンより15mmほど長いが、取り回しの良さは変わらず、小回り性もいい。

コクピットまわりは、センターダッシュにリアワイパーのスイッチ(セダンではリアヘッドレストを倒すためのスイッチ)がある以外、セダンと変わりはない。ヘッドライトにAUTOモードが備わり、ステアリングのチルト&テレスコピック調整は電動になり、メーターもシンプルになった。だがウッドパネルの量は減り、ステアリング中央にスリーポインテッドスターがなければ、国産の高級車セダンと大きくは違わないようにも感じられる。最近のメルセデス車は、全体的に良くも悪くも「らしさ」が薄れてきているような気がする。

リアゲートに少し傾斜角をつけてリアビューがスタイリッシュになったぶん、従来型よりカーゴスペースはわずかに減った。それでも開口部とフロアはツライチになったし、リアシートはダブルフォールディングもできるし、むしろ使いやすさは向上している。

また、Cクラスはセダン/ワゴンともエンジンのラインアップが豊富になった。予算に余裕があればエンジンの静かなV6のC240を選びたいところだが、価格と性能のバランスを考えると、このC200コンプレッサーがワゴンではオススメのグレードといえるだろう。

画像: セダンよりリアのオーバーハングが15mm長い。車高はルーフキャリアのぶん40mm高くなっている。他の寸法は変わらない。

セダンよりリアのオーバーハングが15mm長い。車高はルーフキャリアのぶん40mm高くなっている。他の寸法は変わらない。

■メルセデス・ベンツ C200コンプレッサー ステーションワゴン 主要諸元

●全長×全幅×全高:4550×1730×1465mm
●ホイールベース:2715mm
●車両重量:1540kg
●エンジン形式:直4・DOHC+スーパーチャージャー・FR
●排気量:1998cc
●最高出力:120kW(163ps)/5300rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/2500-4800rpm
●トランスミッション:電子制御5速AT(ティップシフト付き)
●タイヤ:195/65R15
●車両価格(当時):475万円

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