スーパーGT選手権第3戦のGT300クラスは、3度のセーフティカー導入など非常に荒れた展開の後、GT-R同士のトップ争いから抜け出したGAINER TANAX GT-Rが終盤の混乱に巻き込まれることなく勝利。GT500クラスとのGT-Rアベック優勝を達成した。

プリウスを先頭にスタート

GT300クラスポールポジションは31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが獲得。2番手にARTA NSX GT3、予選トップタイムながらコース外走行のペナルティで3番手からスタートの56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rと続く。しかし中団でスタートしたマシン同士が接触、クラッシュが発生し、オープニングラップを終えた途端に最初のSCが導入される。5周目のリスタート後は2位争いが過熱したこともありトップの31号車プリウスが差を広げ始める。しかし16周目、GT500クラスマシンのトラブルにより再度のSC導入、全車の差は無くなり再スタートとなると、今度は上位のマシンから次々とピットへ向かう展開に。

画像: 2020年GT300クラスの予選Q1はAB2組に分かれる方式を採用することがアナウンスされた。

2020年GT300クラスの予選Q1はAB2組に分かれる方式を採用することがアナウンスされた。

3度のSC導入サバイバルレース

さらにこの日3度目のSCが27周目に入ると、33周目の再スタートのタイミングで残りの全車両がピットイン。いよいよ最後の決着はコース上で着くこととなった。この時点でトップに立つのはタイヤ無交換でピット作業時間を短縮した5号車マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号だったが、タイヤが厳しいのか、11号車GAINER TANAX GT-R、56号車GT-Rに次々と交わされポジションダウン。さらに後続にも抜かれた後に再度ピットインして大きく順位を下げてしまう。コース上では3、4番手に55号車ARTA NSX GT3、18号車 UPGARAGE NSX GT3のNSX勢が続き、ピット作業での給油時間が比較的短いGT3マシンが上位にポジションを上げていた。やがて11号車GT-Rが徐々に2番手以下に差を広げ始めると、その後方で激しい2番手争いが展開されることになる。

画像: トップ11号車の背後に迫った56号車GT-Rだが、最後はラフなファイトが自滅を招くことになった。

トップ11号車の背後に迫った56号車GT-Rだが、最後はラフなファイトが自滅を招くことになった。

漁夫の利を得た2台

2番手56号車GT-Rの背後にピタリと着けた55号車NSXだが、残り4周となったデグナーカーブで姿勢を乱した56号車に追突してしまう。両車ともにポジションを下げ、さらにこの接触でラジエターを破損させた55号車はマシンを止めてしまう。これにより2番手へとジャンプアップしたのは18号車UPGARAGE NSX GT3。ベテラン松浦孝亮が冷静に前方のバトルを観察していた。

画像: 激しい2位争いを後方から伺っていた18号車NSXが、アクシデントに巻き込まれることなく2位を手にする。

激しい2位争いを後方から伺っていた18号車NSXが、アクシデントに巻き込まれることなく2位を手にする。

そしてレースはファイナルラップへ。3番手は56号車GT-Rと61号車SUBARU BRZ R&D SPORT、65号車LEON PYRAMID AMGの3台のマシンによる混戦となっていた。この集団の中で65号車AMGがコースアウトしポジションを下げると、3位争いを続ける残り2台に2号車シンティアム・アップル・ロータスが急接近。そしてスプーンカーブのイン側から一気に2台を抜き去り、ファイナルラップで3位のポジションを手に入れた。この後方の争いを尻目に、最後は独走となった11号車GAINER TANAX GT-RがGT300クラスのトップチェッカーを受け勝利、これでGT300クラスのポイントリーダーに立った。

画像: ファイナルラップに柳田真孝がベテランの技を見せ2台を交わし、2号車ロータスが表彰台を獲得。

ファイナルラップに柳田真孝がベテランの技を見せ2台を交わし、2号車ロータスが表彰台を獲得。

GT300クラス 決勝結果

1位 11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
2位 18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/松浦孝亮)
3位 2号車 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)
4位 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝
5位 10号車 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)
6位 65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
7位 31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)
8位 4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
9位 56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
10位 9号車 PACIFIC NAC D'station Vantage GT3(藤井誠暢/K.コッツォリーノ)
11位 360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝之/柴田優作)
12位 52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
13位 6号車 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)
14位 25号車 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)
15位 35号車 arto RC F GT3(佐々木雅弘/堤優威)
16位 87号車 T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼/山田真之亮)
17位 60号車 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/河野駿佑)
18位 50号車 ARNAGE AMG GT3(加納政樹/山下亮生)
19位 34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)
20位 244号車 たかのこの湯 RC F GT3(久保凛太郎/三宅淳詞)
21位 7号車 Studie BMW M6(荒聖治/山口智英)
22位 48号車 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/飯田太陽)
23位 22号車 アールキューズ AMG GT3(和田久/城内政樹)
24位 33号車 エヴァRT初号機 X Works R8(ショーン・トン/木村武史)
25位 21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太郎/近藤翼)
26位 55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)
27位 88号車 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
28位 96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)
29位 5号車 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也)

画像: 開幕戦の2位と今回の勝利でGT300クラスのポイントリーダーに立つ。

開幕戦の2位と今回の勝利でGT300クラスのポイントリーダーに立つ。

GT300クラス ドライバ-ランキング(上位10組)

1st  平中克幸/安田裕信(11号車 GAINER TANAX GT-R) 35pt
2nd 加藤寛規/柳田真孝(2号車 シンティアム・アップル・ロータス) 31pt
3rd  吉田広樹/川合孝汰(52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT) 25pt
4th  井口卓人/山内英輝(61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT) 23pt
5th  蒲生尚弥/菅波冬悟(65号車 LEON PYRAMID AMG) 19pt
6th  藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R) 16pt
7th  小林崇志/松浦孝亮(18号車 UPGARAGE NSX GT3) 15pt
8th  高木真一/大湯都史樹(55号車 ARTA NSX GT3) 15pt
9th  星野一樹/石川京侍(10号車 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R) 13pt
10th 坂口夏月/平木湧也(5号車 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号) 11pt

画像: 3位の加藤/柳田ペアも前戦の勝利に続き表彰台を獲得、ランキング2番手に。

3位の加藤/柳田ペアも前戦の勝利に続き表彰台を獲得、ランキング2番手に。

写真提供 GTA

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