8月22,23日に三重県鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT選手権第3戦GT500クラスにおいて、予選2番手スタートのMOTUL AUTECH GT-Rが今季のNISSAN初勝利を飾った。3度のセーフティカーが導入される波乱の決勝レースとなったが、GT300クラスでもGAINER TANAX GT-Rが勝利しGT-Rが両クラス制覇を達成した。

Modulo NSX-GTが初ポールポジション

2020年のスーパーGT選手権は第4戦まで無観客で開催されることが決定している。土曜日に行われた予選では、Q1を大津弘樹、Q2を伊沢拓也が担当した64号車Modulo NSX-GTが圧倒的なタイム差でポールポジションを獲得。意外なことに伊沢自身の手でポールポジションを獲得したのはこれが初めてだということ。そしてGT500クラスで唯一ダンロップタイヤを使用するModulo Nakajima Racingが2017年鈴鹿1000km以来の勝利を手にすることができるのか、炎天下となった52周の決勝レースでのタイヤパフォーマンスはどうなのか。他チームにとって手の内が全く読めない不気味(と言っては失礼か)な存在感を醸し出していた。

画像: 前日に行われた予選で、Q1/Q2ともにトップタイムをたたき出したModulo NSX-GTが初のポールポジション。

前日に行われた予選で、Q1/Q2ともにトップタイムをたたき出したModulo NSX-GTが初のポールポジション。

MOTUL AUTECH GT-Rが序盤のトップ争いを制す

無難にトップスタート、順調にポジションをキープしていた64号車NSXだが、序盤のSCを挟んだ5周目のリスタートからはペースを上げられず、これに詰まった後続車を含んだ5台によるトップ争奪戦を演出してしまう。そして15周目、わずかにラインを外しアウトにはらんだ隙を見逃さなかった23号車MOTUL AUTECH GT-Rがトップの座を奪い取る。64号車はタイヤカスを拾ったのかその後5台に交わされ7位にポジションダウン。そしてトップの23号車GT-Rを追う2番手には38号車ZENT GR Supraがぴたりとつける。

画像: 第3戦にして早くも2基目のエンジンにスイッチしたMOTUL AUTECH GT-Rが好パフォーマンス。

第3戦にして早くも2基目のエンジンにスイッチしたMOTUL AUTECH GT-Rが好パフォーマンス。

トップに迫る RAYBRIG NSX-GT

しかしその38号車Supraを、100号車RAYBRIG NSX-GTが虎視眈々と狙っていた。翌16周目に38号車を捉えるとそのままトップの23号車を追撃態勢に。しかしここで水入りかと思える2度目のSCが入り一旦レースはリセットされる。23周目にレースは再開されるのだが、3番手の38号車がギアトラブルによりリスタートまでのペースが上がらずトップ2台に対し大きく後れをとってしまう。後続車はコントロールライン通過までこれを抜くことができないため、レース中盤以降の勝負権は23号車と100号車の2台に絞られることとなった。

画像: チームを移籍した牧野任祐が昨年の鬱憤を晴らすかのような快走を見せるRAYBRIG NSX-GT。

チームを移籍した牧野任祐が昨年の鬱憤を晴らすかのような快走を見せるRAYBRIG NSX-GT。

振り返れば au TOM'S GR Supra

レース折り返し点を経過し、全車がピットインしても上位の2台のポジションは変わらず。その後3度目となるSCが入り差が詰まるが、2位を走行する100号車NSXに対し、ペースをコントロールしながらトップを行く23号車GT-Rが着実に勝利に向かってラップを重ねる。一方でその後方3番手争いは激しさを増していた。39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraを猛烈にプッシュする8号車ARTA NSX-GT、しかしその2台のバトルは8号車が39号車に追突するという形で終了してしまう。そしてその後方、ウェイトハンディで重いマシンを労るように走行していたポイントリーダー、36号車au TOM'S GR Supraが気づけば3位のポジションに。そして52周が経過し、真夏のサバイバルレースでトップチェッカーを手にしたのは23号車MOTUL AUTECH GT-R。開幕から不況、不運が続いたGT-R勢の留飲を下げる勝利となった。

画像: ウェイトハンディのため予選では下位に沈んだがTEAM TOM'Sのマジックで表彰台圏内へ返り咲く。

ウェイトハンディのため予選では下位に沈んだがTEAM TOM'Sのマジックで表彰台圏内へ返り咲く。

GT500クラス 決勝結果

1位 23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
2位 100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
3位 36号車 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
4位 64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)
5位 39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
6位 3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)
7位 37号車 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)
8位 17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)
9位 14号車 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)
10位 19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)
11位 24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーテンボロー)
12位 12号車 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)
13位 8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

画像: 暑さに強いミシュランタイヤが安定したパフォーマンスを発揮し勝利を支えた。

暑さに強いミシュランタイヤが安定したパフォーマンスを発揮し勝利を支えた。

GT500クラス ドライバーズランキング(上位10組)

1st  関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ(36号車 au TOM'S GR Supra) 41pt
2nd 平川亮/ニック・キャシディ (37号車 KeePer TOM'S GR Supra) 33pt
3rd  山本尚貴/牧野任祐(100号車 RAYBRIG NSX-GT) 26pt
4th  大嶋和也/坪井翔(14号車 WAKO'S 4CR GR Supra) 24pt
5th  塚越広大/ベルトラン・バゲット(17号車 KEIHIN NSX-GT) 23pt
6th  松田次生/ロニー・クインタレッリ(23号車 MOTUL AUTECH GT-R) 22pt
7th  中山雄一(39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra) 17pt
8th  立川祐路/石浦宏明(38号車 ZENT GR Supra) 12pt
9th  平手晃平/千代勝正(3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R) 12pt
10th 伊沢拓也/大津弘樹(64号車 Modulo NSX-GT) 9pt

画像: 3メーカーのトップランカーが顔を揃える表彰台となった。

3メーカーのトップランカーが顔を揃える表彰台となった。

写真提供 GTA

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