今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「BMWの2001年モデル」にいろいろ試乗した様子を振り返る。

BMW 2001年モデル試乗会(2000年)

クルマはもちろん、オートバイから自転車まで、BMWの2001年モデルを片っ端から試乗できる、文字どおりのフルラインアップ試乗会が行われた。ここでは、2001年に注目されるモデルを中心にレポートしていこう。

Z8 ロードスター

画像: 1950年代の名車、BMW 507をモチーフにしたというクラシカルな雰囲気もあるが美しいスタイリング。

1950年代の名車、BMW 507をモチーフにしたというクラシカルな雰囲気もあるが美しいスタイリング。

まずは007映画の最新作「ゴールデンアイ」のボンドカーにも採用された、ロードスターのZ8。何といってもそのスタイルがカッコイイ! このクルマは、やはりオープンで乗って欲しいもの。ソフトトップの開閉はもちろん電動で、センターダッシュのスイッチひとつのワンタッチで操作が可能だ。だから、信号待ちの間にも行なえてしまう。搭載されるエンジンはM5と同じ最高出力400ps!を発生する5LのV8 DOHCだから、速くないわけがない。

アクセルを軽く踏み込めば、豪快なサウンドを発して瞬時に加速する。トランスミッションもM5と同じ6速MTのみだが、このクルマの性格を考えると普通のV8を搭載してもいいから、ステップトロニックATと組み合わせた日本仕様を作って欲しいところだ。とはいえ、このクルマが似合うシチュエーションは、日本では少ないと思われるのだが・・・。

X5 4.4i

画像: およそSUVらしからぬ走りが楽しめるX5。スタイルもけっこう迫力がある。価格は835万円。

およそSUVらしからぬ走りが楽しめるX5。スタイルもけっこう迫力がある。価格は835万円。

続いて試乗したのは、BMW初のSUVとなる、X5。だがBMWではSUV(スポーツ ユーティリティ ビークル)ではなく、SAV(スポーツ アクティビティ ビークル)と呼んで、SUVよりもスポーティなイメージを強めているようだ。

サイズは思ったよりもけっこう大きく、見た目は鈍重そうに思えるのだがとんでもない。4.4LのV8 DOHCは2トンを超えるボディをグイグイ引っ張り、箱根のアップヒルも苦にしない。そしてBMWの血統らしく、ワインディングでの走りっぷりもいい。こいつは背の高いオールラウンド スポーツサルーンといえるだろう。

もちろん、ラフロードの走破性も問題ない。気になる点は、800万円を超えるプライスだけか。ただし、来年(編集部註:2001年)には3Lの直6 DOHCを搭載した廉価版(といってもそれなりの価格だろうが)が発表されるらしい。「V8までは要らないかな・・・」と思われる人は、もう少し待つといいだろう。

320i セダン

画像: 2.2Lエンジンを搭載して走りに余裕の出た320i。写真はMスポーツ仕様で453万円(ノーマルは418万円)。

2.2Lエンジンを搭載して走りに余裕の出た320i。写真はMスポーツ仕様で453万円(ノーマルは418万円)。

BMWの中核モデルである3シリーズは、直6エンジンが新型のM54に替わった。エンジンの外観はほとんど変わらないが、320iは車名はそのままに排気量は2.2Lにアップし、最高出力は168ps/最大トルクは21.4kgmを発生する。走らせてみると、やはり2.0L版より最高出力で20ps/最大トルクで2.0kgmアップしたアドバンテージは大きい。

225psを発生するトップグレードの330iと乗り比べると絶対的なパワー差は感じるが、痛痒感はない。5速ATは3〜4速のギア比が離れているのが少し気になるが、ハンドリングの良さは相変わらずだし、プライスを考えてもこれがベスト of 3シリーズだろう。

Q5.t Auto-D(自転車)

画像: 4段自動変速の自転車、Q5.T Auto-Dの価格は34万円。マニュアル変速もできる。リアブレーキはコースター式。

4段自動変速の自転車、Q5.T Auto-Dの価格は34万円。マニュアル変速もできる。リアブレーキはコースター式。

BMWがクルマだけでなくオートバイも作っていることは有名だが、自転車も作っているとは知らなかった。じつは自転車製造に関しても、40年以上の歴史を誇っている。

今回試乗した自転車は、「Q5.t Auto-D」という車名。テクノロジーに秀でたBMWらしく、車速センサーを搭載していて自動的に4段ギアを変速してくれる。これが、なかなかの優れもの。ファーストBMWとして選んでも満足できる、そんな1台だった。

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