昨年開催の第1回に続き、話題作を集めたインド映画祭「インディアンムービーウィーク2020」が2020年9月11日(金)より開催されることが決定。全ラインナップが発表された。
画像: インドの話題作を上映する映画祭が9/11開催 全ラインナップ発表

目玉作品は実在の大女優の一代記を描く『伝説の女優 サーヴィトリ』

年間の映画製作本数が2000本を超えるインド※。主要な地域言語ごとに映画産業があり、作風が異なり、スター俳優がいる。作り手たちの間では若干の越境もあるが、市場としては各言語圏の独立性が高く、複数の映画界が並立しているのがインド映画の特徴だ。

※2018年4月1日から2019年3月末日までに中央映画検定局の検閲を受けた長編劇映画作品は55言語2,446作品。

本映画祭では、映画製作が盛んな5つの言語圏(ヒンディー、タミル、テルグ、マラヤーラム、カンナダ)のヒット作、注目作品10作品を日本語字幕付きで上映する。ほぼ全作品が日本初上映となる。

画像: 『伝説の女優 サーヴィトリ』

『伝説の女優 サーヴィトリ』

目玉作品は、『伝説の女優 サーヴィトリ』(監督:ナーグ・アシュウィン)。1950年代から80年代にかけての「映画の都」マドラス(現在のチェンナイ)を舞台にした、実在の大女優サーヴィトリの一代記を情感豊かに描く。物語は、意識不明で病院に搬送されたかつての大女優サーヴィトリ(キールティ・スレーシュ)の人生を、サマンタ・アッキネーニ(マッキー)演じる新聞記者が取材を通じて明かしていくという形で展開する。

本作はタミル、テルグの2言語で製作され、ナーグ・アシュウィン監督の母語であるテルグ語のバージョンは、主要な映画賞を総なめに。本作のヒットにより、アシュウィン監督は、プラバース(バーフバリ)とディーピカー・パードゥコーン(パドマーワト 女神の誕生)というビッグスター共演作の監督という大役をまかされることになった。

また、メインビジュアルは各作品の本国版ポスターをコラージュして作成。様々な特色があふれるポスターデザインからも、インド映画の多様性が伝わってくる。

上映作品(全10作)

● 『無職の大卒』(原題:VelaiillaPattadhari/ 2014年/ タミル語)
監督:ヴェールラージ
出演:ダヌシュ(クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅)、サムドラカニ(カーラ 黒い砦の闘い)、アマラ・ポール(神さまがくれた娘)
※日本初上映

大学で土木工学を学んだラグヴァランは、花形のIT専攻でなかったばかりに職が見つからない。ようやくチャンスを掴むが、大手建設会社の御曹司と対決する。インド映画定番の「職のない若者」をダヌシュが好演した、爽やかで痛快な一作。

● 『ウイルス』(原題: Virus/ 2019年/ マラヤーラム語)
監督:アーシク・アブ
出演:レーヴァティ(マルガリータで乾杯を!)、パールヴァティ(チャーリー)、クンチャーコー・ボーバン
※日本語字幕版初上映

原因不明の高熱と嘔吐で病院に運び込まれた男性は、程なく死亡する。2018年にケーララ州北部で発生したニパ・ウイルス感染症。原因究明と感染拡大防止に努めた対策本部、治療に当たった医療従事者らを描く群像ドラマ。

● 『浄め』(原題:Shuddhi/ 2017年/ カンナダ語)
監督:アーダルシュ. H. イーシュワラッパ
出演:ニウェーディタ、ローレン・スパルターノ
※日本初上映

インドを訪れた米国人女性が、バンガロールで拳銃を入手する。そこからマイソール、マンガロールと、一見ただの観光旅行にみえるその行程は、危険な使命を帯びた旅だった。インドに根深い「女性への暴力」の問題と向き合う一作。

● 『僕の名はパリエルム・ペルマール』(原題:Pariyerum Perumal/ 2018年/ タミル語)
監督:マーリ・セルヴァラージ
出演:カディル、アーナンディ、ヨーギ・バーブ
※日本初上映

弁護士を目指し法科大学に進学したパリエルム・ペルマール。ダリト(不可触民)出身の彼は、仲良くなった女子学生の親族から激しい差別を受ける。インド社会の暗部であるカースト問題を、圧倒的なリアリズムと幻想的表現で描いた名作。

● 『ジャパン・ロボット』(原題:Android Kunjappan Version 5.25/ 2019年/ マラヤーラム語)
監督:ラティーシュ・バーラクリシュナン・ポドゥヴァール
出演:サウビン・シャーヒル(ナイジェリアのスーダンさん、チャーリー)、スラージ・ヴェニャーラムード(アブ、アダムの息子)
※日本初上映

ケーララ州の片田舎にやってきた日本製ロボット。頑固老人の心はロボットの登場によって変化し、一人息子との関係も揺らぎ始める。着ぐるみ感満載のロボットなど脱力系コメディに見せかけ、鋭い皮肉を随所に散りばめる。

● 『お気楽探偵アトレヤ』(原題:Agent Sai Srinivasa Athreya/ 2019年/ テルグ語)
監督:スワループ R. S. J.
出演:ナヴィーン・ポリシェッティ(きっと、またあえる)、シュルティ・シャルマー
※日本初上映

探偵業を始めたアトレヤは、レイプ殺人事件を調査するうちに、線路脇で身元不明死体が多数見つかる別の怪事件に絡め取られ、自身が容疑者となる。『きっと、またあえる』にも登場のナヴィーン・ポリシェッティ主演のユーモア探偵映画。

画像: 『結婚は慎重に!』

『結婚は慎重に!』

● 『結婚は慎重に!』(原題:Shubh Mangal ZyadaSaavdhan/ 2020年/ ヒンディー語)
監督:ヒテーシュ・ケワルヤー
出演:アーユシュマーン・クラーナー(盲目のメロディ)、ジーテンドラ・クマール

密かに愛を育んでいたカールティクとアマン。アマンが妹の結婚式のため帰郷した時、二人の関係が彼の父に知られてしまう。両親に逆らえず、アマンは許嫁との結婚を承諾する。男性カップルの波乱を通じ、結婚と幸せについて疑問を投げる。

● 『ビギル 勝利のホイッスル』(原題:Bigil/ 2019年/ タミル語)
監督:アトリ
出演:ヴィジャイ(サルカール 1票の革命)、ナヤンターラ(永遠の絆)、ヨーギ・バーブ(サルカール 1票の革命)

花形サッカー選手だったマイケルは、友人に代わり女子サッカー州代表チームの監督となり、全国大会に進出する。女性のエンパワーメントをテーマに据える一方、ヴィジャイのダンス、アクション、一人二役も盛り込み、見どころ満載。

画像: 『ストゥリー 女に呪われた町』

『ストゥリー 女に呪われた町』

● 『ストゥリー 女に呪われた町』(原題:Stree/ 2018年/ ヒンディー語)
監督:アマル・カウシュク
出演:ラージクマール・ラーオ(バレーリーのバルフィ)、シュラッダー・カプール(サーホー)
※日本初上映

祭りの季節になると女の幽霊(ストゥリー)が現れ、若い男性をさらうという伝説がある町。仕立て屋のヴィッキーはある日、謎めいた女性に出会う。その頃、ヴィッキーの友人が幽霊にさらわれる。都市伝説を基にした幽霊コメディ。

● 『伝説の女優 サーヴィトリ』(原題: NadigaiyarThilagam/ 2018年/ タミル語)
監督:ナーグ・アシュウィン
出演:キールティ・スレーシュ(サルカール 1票の革命)、ドゥルカル・サルマーン(ウスタード・ホテル、チャーリー)、サマンタ・アッキネーニ(マッキー)
※日本初上映

1940年代末、女優になろうと「映画の都」マドラスにやって来た少女サーヴィトリ。小さな役を求めて奔走していた彼女は、数年の後に大スターとなっていた。実在の大女優の一代記。豪華絢爛なソングと古映画の再現シーンが見もの。

インディアンムービーウィーク2020
キネカ大森 : 2020年9月11日(金)〜10月8日(木)
新宿ピカデリー : 2020年9月25日(金)〜(終了日未定)
ほか全国順次開催予定
主催:SPACEBOX

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