KZ900/1000で作る、RCM上位版モデルの見本

ACサンクチュアリーが手がける17インチ・カスタムコンプリートのRCM(Real Complete Machine)。既に550台を超える台数が作られ、その仕様も多岐に渡っている。この車両はその499台目で、ベースはKZ900。同店で折に触れて製作されるRCMクラフトマンシップ車で、気に入ればそのまま乗り出せるし、購入後のアップグレードにも対応している。ただこの車両には、ふたつの役目も持たされることとなった。

画像1: KZ900/1000で作る、RCM上位版モデルの見本

ひとつは、ベース車選定の可能性。今やZ1やZ1-R、Z1000Mk.Ⅱといったベース車両の枯渇化と高騰化は進む一方で、とくにRCMでハイグレードパーツを多く使うアップグレード仕様を作った場合の費用高騰につながる。

そのために比較的リーズナブルな北米仕様のKZ900/KZ1000(’76~’78年型)を元にして、トータルコストを抑えつつも上級仕様と言える車両を提供出来るのではないかという考えから。Z1にこだわらなければZシリーズとしてのベース車の仕様自体はほぼ変わらないから、これは十分にあり。

同店・中村さんによれば「確かに狙いは合っていたんです。でもこの車両では追加分=上級仕様として使ったパーツが半端なくて、結果として販売価格は438万円になりました。ただ、一般グレードで作るということなら、もう少し価格は抑えられそうです」とのこと。

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確かに上級仕様として各部パーツや、TOMO FRP製シングルシートを軸にスタイリッシュにまとめられた姿を見れば、価格にも納得行くのではないだろうか。

そしてもうひとつの役目は、アメリカでの販売。’18年末のLAショー出展以来、RCMに興味を持っていた現地のディーラーに実際に送り、現代的に走るRCMという車両を当地で知ってもらいたいとするもので、既に商談も多く受けている。一方で本店にも、日本製4気筒車とその現代的カスタムに興味を示す海外ファンの問い合わせも増え、その評価も気になるところだ。

KZ900/1000とZ1の間のハードルが高くないアメリカでは新しい展開も考えられるか。そう思わせる1台となっている。

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セパレートハンドルはデイトナで、ステムはナイトロレーシングのスカルプチャーSP・TYPE-3。フォークオフセットは60→35mmとなる。

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メーターまわりはKZ900だがZ1との相違点はほとんど分からない。フロントブレーキおよびクラッチマスターはブレンボRCSを使う。

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外装は奥進でペイント。フレームはサンクチュアリーオリジナル補強ST-2で12カ所補強、ブラスト処理後にパウダーコート仕上げする。

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内部を小物入れとしたシングルシートカウルはオリジナルベース+TOMO FRPで、インナーフェンダーとシートブラケットをワンオフ製作。

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コンプリートカスタムの上級仕様という設定と受けて、ハイグレードパーツでまとめられた足まわり。フロントフォークはオーリンズRWUでφ[36→]43mm。フロントブレーキはブレンボGP4 RXキャリパー+RCMコンセプトφ320mmディスクにアレーグリ・ホースを組み合わせた。

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ホイールはアルミ鍛造O・ZレーシングGASS RS-AのZRX1200用でアクスルも大径化してある。サイズは純正の1.85-19/2.15-18から3.50-17/5.50-17に。リヤショックはオーリンズレジェンドツインで、これをスカルプチャーRCM専用スイングアームに接続している。

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エンジンはノーブレスト×ヴォスナーφ67mm鍛造ピストン(リングはWPC処理)での903→930cc化。シリンダーのパルフォスM処理やバルブガイド入れ替え/シートカット加工、クランクケースポンピングロス加工等でフィーリングのスムーズ化も狙っている。

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チェーンラインのインライン処理も行ってある。なお、吸気はTMRφ38mmデュアルスタックで、排気はナイトロレーシング手曲げチタンだ。

取材協力:ACサンクチュアリー

記事協力:ヘリテイジ&レジェンズ

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画像: handl-mag.com
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