神父による児童への性的虐待事件をフランスの名匠フランソワ・オゾン監督が映画化した『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』が2020年7月17日(金)より全国公開。このたび性被害者役を演じたドゥニ・メノーシェとスワン・アルローの貴重なインタビュー映像が解禁された。
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性被害のトラウマを抱えた男を演じ、セザール賞ノミネートされた俳優が語る!『グレース・オブ・ゴッド』インタビュー

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トラウマを抱えてきた男たちの人生をかけた告発のゆくえは──?

本作のもとになったのは、フランスで今現在も裁判が進行中の「プレナ神父事件」。一人の勇気ある告発者に端を発した児童への性的虐待事件は、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴力を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。

本作の物語は、20 年、30 年経っても、なお虐待のトラウマに苦しむ男たちが、告発するまでの〈葛藤〉と、告発したことによる周囲との軋轢という〈代償〉、それでも告発によって確かに生まれた〈希望〉を紡ぎ出す。

出演は、若き天才グザヴィエ・ドラン監督の『わたしはロランスで圧倒的な存在感と美しさを発揮したメルヴィル・プポー、『ブラッディ・ミルク』でセザール賞を受賞したスワン・アルロー、ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞した『ジュリアン』の父親役が記憶に新しい実力派のドゥニ・メノーシェ。

本作で3人揃ってセザール賞にノミネートされ、心をうがつ傷を繊細かつリアルな演技で表現したアルローが見事助演男優賞を獲得した。フランスのみならずヨーロッパを震撼させたこの衝撃の事件に、今やフランス映画界のトップにして最先端に立つフランソワ・オゾン監督が挑む。

画像: ドゥニ・メノーシェ

ドゥニ・メノーシェ

画像: スワン・アルロー

スワン・アルロー

「当事者の人生をよく知ることで、本当の苦しみが見えてくる」

このたび解禁されたインタビュー特別映像では、本作で描かれた3人の被害者のうちの 2 人、フランソワ役のドゥニ・メノーシェとエマニュエル役のスワン・アルローが、本作への思いを語っている。

ドゥニ・メノーシェ演じるフランソワは、教会側に宣戦布告するなど闘志あふれる被害者。オゾン監督はキャスティング理由として「彼のエネルギー、目に見える力強さがフランソワにぴったり」と語る。

本作で描かれた性的虐待と信仰について「聖職者による事件が明るみになった時、別の地域や国でも同じ事例が判明した。真実が語られることを願っている。宗教を重んじる人にとって信仰はとても重要だ。信仰とは世界をよくするもの。問題があるなら議論すべきだ」とあくまで本作の意義は断罪ではなく、問題について議論していくことだと語る。

また『危険なプロット』に続いてのオゾン監督作への出演に「見事な脚本だった」と賛辞を惜しまない。声を上げた被害者から次の被害者へとバトンを渡していくような構成に「人から人へ物語が手渡されていく。彼らが何をやりたいのかがよく分かる。事態が変わるかはわからないが、議論の場には上がるだろう」と希望を込めて語っている。

続いてオゾン監督が「『ブラッディ・ミルク』を観て「感性の豊かさと脆さがぴったりだと思った」と配役理由を語るスワン・アルローは、肉体的にも精神的にも虐待のダメ―ジを深く負ったエマニュエルを演じている。

役柄について「自分が演じる(実在の)人物には会わなかった。会えば真似をしたくなる。“脚本を元に演じてほしい”と、監督は強く願っていた」と、事実の綿密なリサーチの上に執筆した脚本を信じ、劇映画としてイマジネーションの広がりを俳優に託したオゾン監督の思惑を明かした。

本作については「(事件について)テレビやラジオで聞くことは単なる情報にすぎない。当事者の人生をよく知ることで、本当の苦しみが見えてくる。その役割を本作が果たすことを願う」と、自身の願いを語った。

フランスでは連日テレビやラジオで報道され、誰もが知る「プレナ神父事件」を基にした本作は、公開されるやいなや 91 万人を動員する大ヒットを記録した。事件のあらましだけではなく、その内部に観客を導き、心揺さぶるヒューマンドラマとして魂を吹き込んだ2人の熱演に注目だ。

グレース・オブ・ゴッド 告発の時
2020年7月17日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
配給:キノフィルムズ/東京テアトル
©2018-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-MARS FILMS‒France 2 CINÉMA‒PLAYTIMEPRODUCTION-SCOPE

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