クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第131回は「マクラーレン 765LT」だ。

マクラーレン 765LT(2020年-)

画像: ベースとなった720Sよりもロングテールの名が示すように、全長は57mm延長され、徹底した軽量化も図られている。

ベースとなった720Sよりもロングテールの名が示すように、全長は57mm延長され、徹底した軽量化も図られている。

ここで紹介するマクラーレン 765LTも、新型コロナウイルス感染の影響で中止となった「幻の2020 ジュネーブ モーターショー」でワールドプレミアされる予定だった1台だ。765LTは、マクラーレンのスーパーシリーズの最高峰として限定生産される。

ベースとなっているのは、当時スーパーシリーズのトップモデルだった720S。だが、マクラーレン伝統の「LT=ロングテール」の称号を授けられるモデルは、例外なく他のモデルとは一線を画す個性がある。極限まで研ぎ澄まされたドライバーオリエンテッドな設計。マシンとドライバーの一体感を最大限に引き出すことへのこだわり。力強いパフォーマンス。そして感覚に訴えかけるハンドリングなどが求められる。

「LT」の名が示すようにロングテール化され、720Sより全長が57mm長くなったボディは空力性能が徹底的に追求されている。伝統的にLTモデルは徹底した軽量化が図られているが、この765LTも例外ではない。シャシやボディパネルはカーボンファイバー製、エキゾーストシステムはチタン製、軽量デュアルサスペンションやポリカーボネート素材を採用するなどして、乾燥重量はわずか1229kgに抑えられている。

画像: インテリアも軽量化が追求され、カーボンファイバー製のシフトパドルや軽量アルカンターラが用いられている。

インテリアも軽量化が追求され、カーボンファイバー製のシフトパドルや軽量アルカンターラが用いられている。

コクピットの後ろに縦置きミッドシップ搭載されるパワーユニットは、720Sと同じM840T型と呼ばれる、排気量3994ccのV型8気筒 DOHCツインターボに改良を加えて、最高出力は車名どおりの765ps(720Sより45psアップ)、最大トルクは800Nm(同30Nmアップ)を発生。「マクラーレン史上もっともパワフルなLT」と謳われている。パワーウエイト レシオは1.6kg/ps!

アルティメットシリーズのマクラーレン セナで採用されていたカーボンセラミック製のディスクブレーキや、キャリパー冷却ダクト、前述のチタン製エキゾーストシステムなども採用して、パフォーマンスは、最高速度が330km/h、0→100km/h加速が2.8秒、0→200km/h加速が7.2秒、100→0km/h制動が29.5mと公称されている。

インテリアも軽量化を追求し、ムダをすべて削ぎ落とすというアプローチが図られている。スカルプテッドカーボンファイバーに覆われたコクピットは、軽量のアルカンターラや、アルティメットシリーズのPHV、P1のものと同じシートも採用されている。ステアリングのシフトパドルもカーボンファイバー製だ。オーディオとエアコンも軽量化のため非装着だが、フリーオプションで装着可能だ。

マクラーレン史上もっともパワフルなLTと呼ばれる765LTは、車名と同じ765台の限定生産。デリバリー開始は2020年9月の予定で、日本からもかなりのオーダーが入っているようだ。

画像: リアエンドには大型スポイラーが内蔵されており、エアブレーキの役割も果たす。下部のディフューザー形状も独特だ。

リアエンドには大型スポイラーが内蔵されており、エアブレーキの役割も果たす。下部のディフューザー形状も独特だ。

マクラーレン 765LT主要諸元

●全長×全幅×全高:4600×1930×1157mm
●ホイールベース:2670mm
●重量:1229kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●排気量:3994cc
●最高出力:765ps/7500rpm
●最大トルク:800Nm/5500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:7速DCT
●タイヤサイズ:前245/35R19、後305/30R20
●当時の価格:4450万円

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