東京モーターショー2019で登場したジクサー250のフルカウル版「SF」が4月24日に発売された。スズキとしては久々の油冷エンジンを採用し、ボディデザインもスタイリッシュ。しかも価格も手頃という、思わず欲しくなる1台だ。果たしてその走りは一体どのようなものなのだろうか?

スズキ「ジクサーSF250」試乗インプレ&解説(太田安治)

ストリートもワインディングも楽しいオールラウンダー

画像: SUZUKI GIXXER SF 250 総排気量:249cc 最高出力:26PS/9000rpm 最大トルク:2.2㎏-m/7300rpm 発売日:2020年4月24日 メーカー希望小売価格:48万1800円

SUZUKI GIXXER SF 250

総排気量:249cc
最高出力:26PS/9000rpm 最大トルク:2.2㎏-m/7300rpm
発売日:2020年4月24日
メーカー希望小売価格:48万1800円

「スズキ独自の油冷システム復活」が話題になったジクサー250・ジクサーSF250だが、僕の興味がひかれたのは冷却システムよりも出力特性。

ジクサー150のように徹底的に乗りやすいのか、1986年に登場した同社のNZ250のように高回転でパワーを絞り出しているのか。GSX250R、ジクサー150との差別化はどうなのか? 軽二輪クラスで他メーカーと異なるスタンスを取るスズキだけに、メカよりそのキャラクターが気になっていた。

250ccエンジンの搭載、フレームの剛性アップ、フルカウル装備などで車重はベースのジクサー150よりも19kg重いが、それでもGSX250Rと比べると20kg軽く、ハンドル切れ角も大きいから取り回しはまったく苦にならない。カウルの端から見える油冷エンジンも、シンプルなシリンダーヘッド構造と冷却フィンを持たないシリンダーによって、実にコンパクトにまとまっている。

画像1: スズキ「ジクサーSF250」試乗インプレ&解説(太田安治)

肝心のパワーフィールだが、ジクサー150のようなゆったり感はなく、高回転域で軽やかに回る特性。ボア×ストローク値からトルク重視型ではないとは想像していたが、ここまでスポーティだとは思わなかった。

レスポンスが活気付くのは4000回転超で、7000回転から10000回転までがダイレクトに反応するパワーバンド。2気筒のGSX250Rよりも2馬力高く、車重も軽いから、高回転まで回すと自分がイメージする以上の速さで走れてしまう。ちなみに走行中に油冷システムを意識することは一切ない。

6速・100km/h時は約6800回転。最高速テストでは150km/hを軽く超えるから、高速道路クルージングでも余裕あり。ただし7000回転を超えると振動が増えてくる。ウインドプロテクション性能も考え合わせると、快適なのは90km/hぐらいだ。

画像2: スズキ「ジクサーSF250」試乗インプレ&解説(太田安治)

ハンドリングは250シングル車からイメージするヒラヒラしたものではなく、しっとりした接地感がある。エンジンパワーの増大に合せ、メインフレームとスイングアームが強化され、ステム回りも変更してねじれ剛性が高められていることもあって、寝かし込み、切り返しの手応えが一定で、フルブレーキング時も不安な挙動は出ない。これはダンロップのラジアルタイヤGPR-300が標準装着されていることも効いている。

サスペンションのスプリングはフロントがやや柔らかめ、リアがやや硬めの感触。これはアジア諸国の道路事情や2人乗り頻度の高さを考慮しているのだろう。実際、タンデム走行時の方が車体姿勢が安定し、リアからの突き上げも減って乗り心地が良かった。積極的に攻め込むとサスペンションの減衰力不足を感じるシーンもあるが、スポーツ性能メインのキャラクターではないので、乗り心地とのバランスからみれば妥当な設定だ。

市街地から高速道路を使った走行まで幅広く使えて、48万円台の税込価格は大きな魅力だ。

スズキ「ジクサーSF250」主なスペックと価格

全長×全幅×全高2010×740×1035mm
ホイールベース1345mm
最低地上高165mm
シート高800mm
車両重量158kg
エンジン形式油冷4ストOHC4バルブ単気筒
総排気量249cc
ボア×ストローク76.0×54.9mm
圧縮比10.7
最高出力19kW(26PS)/9000rpm
最大トルク22N・m(2.2kgf・m)/7300rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式6速リターン
キャスター角24゜20′
トレール量96mm
タイヤサイズ(前・後)110/70R17M/C 54H・150/60R17M/C 66H
ブレーキ形式(前・後)300mmシングルディスク・220mmシングルディスク
メーカー希望小売価格48万1800円(税込)
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