撮影時のオーダーは「説明的な写真は要らないから。とにかく格好良く」

今回紹介するのは最高にフォトジェニックなバイク「ドゥカティのパニガーレ」。ファインダーを覗く自分の体温が上がるくらい美しい。世界で最も美しいバイクと呼んでも、多くの人が賛同するだろう。

画像1: 撮影時のオーダーは「説明的な写真は要らないから。とにかく格好良く」

何度も撮影していたドゥカティなのにこのコラムでは34回目で初登場となった。そしてこの時の撮影は30年もバイクを撮ってきた俺でも、このパニガーレのおかげで「もうひと皮向けた」ような、そんな気持ちだった。

ドゥカティというバイクメーカーは誰でも知っているだろうが、俺流で紹介しておこう。「アスファルト8」というスマフォのレースゲームがある。世界中で3億人がプレイしたこのゲームの宣伝文句には「世界中の名車でプレイできる。フェラーリ、ドゥカティ、ランボルギーニ……」と並べてあった。

バイクに乗らない側の人にとってドゥカティはフェラーリとランボルギーニの間に入るほどクール。ある意味、スポーツバイク界の頂点だと言える(ちなみにこのゲーム、現在はアップデートして9になってバイクは登場しなくなった)。

画像2: 撮影時のオーダーは「説明的な写真は要らないから。とにかく格好良く」

そんなドゥカティが2012年にリリースしたのがパニガーレ。レース参戦を見据えて製作されていたスーパーバイクシリーズ。速さをピュアに追求するこのシリーズはパニガーレ世代になって、一段と格好良くなった。

俺がシビれたのはそのデザイン。シャープだがエレガントさもある。もちろんスーパーバイクなので引き締まった車体で、ヘッドライトからシートカウルまで全部セクシー。メインフレームが無くなるくらい中身も大きく変わったが、その辺の話はテストライダーさん達の記事を参考に。

写真は2015年にモデルチェンジした1299S。前後にオーリンズサスやアルミ鍛造ホイールを履く上級グレード。166kgで209馬力なんだから、その走りは推して知るべし。世界で最も美しいパニガーレは、同時に世界で1番速いバイクでもある。

撮影時に担当編集者からのオーダーは「説明的な写真は要らないから。とにかく格好良く」であった。1カット1カットを熟慮しながら「バイクの格好良さ」を追求したのが今回見てもらう写真。

さて俺は「そのバイクに相応しい自分」という事を気にし過ぎるようで、パニガーレに乗るには腕前もファッションセンスも足りないと尻込みしてしまう。しかしある先輩は「相応しい男(ライダー)になるために、その1台と暮らすバイクライフもまた良いものだ」と教えてくれた。

俺の写真はそんな男達の背中を押してあげられただろうか?

写真・文:柴田直行

画像3: 撮影時のオーダーは「説明的な写真は要らないから。とにかく格好良く」

柴田直行/プロフィール

柴田直行 しばたなおゆき
1963年3月生まれ
横浜市在住
 
オートバイとライダーをカッコ良く撮るのを生業にしているカメラマンです。
ホンダVT250Fが発売になった1982年(19歳の頃)にオートバイブームに乗じて雑誌編集部にバイトで潜入。
スズキGSX-R750発売の翌年1986年に取材のため渡米。
デイトナでヤマハFZ750+ローソンの優勝に痺れてアメリカ大好きに。
ホンダCRM250R発売の1994年に仲間とモトクロス専門誌を創刊して、米国系オフロードにどっぷり。
カワサキニンジャ250が発表された2007年から、ゴーグル誌でも撮影を担当し現在に至る。
オンでもオフでも、レースでもツーリングでもオートバイライフが全部好き。

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