250cc・2ストロークの絶版名車「NSR250R」の歴史を解説します! この記事では、後編として1990年~1996年型のNSR250Rを紹介!
まとめ:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

1990年型MC21以降は熟成や特別仕様の設定、PGMメモリーカードシステム導入など新機軸も導入する。強まる各種規制により、ついに1999年には歴史を終えることになるNSRだが、アルミツインチューブフレームにめっきシリンダー、コンピュータ制御点火/キャブレター、さらに前後17インチなど、現代スーパースポーツバイク標準の姿を作り上げ、次代にバトンを渡したと取れる。

前後17インチ化しエンジンは主要パーツを新設計。高剛性の中にしなやかさも

1990年型でMC21となりシリンダー/ヘッド/クランク/同ケースなどエンジン主要部を新設計し、回転数/TH開度&操作速度/ギヤ段位を検知・演算し吸気/点火/排気時期までマップコントロールし最適燃焼力を得るPGM-Ⅲシステムを採用。

フレームは100×25㎜5角目の字断面を継承し、φ41㎜フォークはカートリッジ式を新採用。リヤアームは右側湾曲のガルアームとなり、ホイールは3.00-17/4.50-17とここで前後17インチに。ライトは薄型幅広の異型角型2灯。2500台限定のSP(赤×銀、ペンタックス)ではフロントフォークにも伸び減衰調整を加えた。

【主なスペックと価格】
●水冷2ストクランクケースリードバルブ90度V型2気筒249㏄(54.0×54.5㎜) 圧縮比7.3:1 最高出力45ps/9500rpm 最大トルク3.8㎏f・m/8000rpm 変速機6段●全長×全幅×全高1975×655×1060㎜ 軸距1340㎜ 乾燥重量132[車重151](133/152)㎏ 燃料タンク16ℓ シート高770㎜ キャスター23度15分 トレール87㎜ タイヤ:110/70R17・150/60R17 ●価格60万9000[速度警告灯付きは+1万円](71万9000)円 ※’90年型NSR250Rのデータ。( )はSPモデル
画像1: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1990 NSR250R(MC21)

画像2: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1990 NSR250R(MC21)

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1990 NSR250R SP(MC21)

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1990 NSR250R SP(MC21)

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乾式クラッチと前後に調整範囲を拡大したサスを持つSEを追加設定

MC21のSPから“マグテック”マグホイールをSTDのアルミにしたと言えるNSR250RSE(スーパーエディション)を’91年5月に追加。スタンダードモデルからは発進時の動力伝達効率を高めて操作フィールを向上した乾式クラッチを加え、サスをフロント=伸び減衰、リヤ=伸び/圧減衰(リザーバーも装備)を調整可能なものに変更。

’92年1月にはSTD(ブラッシュ青×白)/SE/SP(1500台限定/ロスマンズ)のカラーを一新。NSRは’86年の発売から’92年6月までに累計生産台数10万台を超え、’92年7月にはSPにフラッシュカラースペシャルも900台限定で登場する。

【主なスペックと価格】
●水冷2ストケースリードバルブ90度V型2気筒249㏄ 最高出力45ps/9500rpm 最大トルク3.7㎏f・m/8500rpm 変速機6段●全長×全幅×全高1975×655×1060㎜ 軸距1340㎜ 乾重132[車重151](133/152)〈134/153〉㎏ 燃料タンク16ℓ シート高770㎜ キャスター23度15分 トレール87㎜ タイヤ:110/70R17・150/60R17 ●価格62万[速度警告灯付きは+1万円](73万)〈66万〉円 ※’92年型のデータ。( )はSP、〈 〉はSEモデル
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1990 NSR250R (MC21)

画像6: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1992 NSR250R SP(MC21)ロスマンズカラー

画像7: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1992 NSR250R SE(MC21)

自主規制40psを受けつつも世界初のPGMメモリーカードシステム等で進化

1993年11月(1500台限定/ロスマンズカラーのSPのみ12月)にNSRはMC28に変わる。

メインスイッチに量産市販車として世界初の複合電子機能を持たせたPGMメモリーカードシステムを採用。通常の鍵でなく、メモリーカードを差し込んで車体側シリアル№との適合を検知し電源を入れ内蔵ハンドルロックも解除する。

エンジンはPGM-ⅢがⅣに進化しコンピュータ容量も8→16bitに高めた。キャブも新設計のTB(ニュースラント)型とし、中低速回転重視チャンバーに組み合わせた。リヤにはホンダ独自の片持ち式プロアームを新採用した。

【主なスペックと価格】
●水冷2ストケースリードバルブ90度V型2気筒249㏄(54.0×54.5㎜) 圧縮比7.4:1 最高出力40ps/9000rpm 最大トルク3.3㎏f・m/8500rpm 変速機6段●全長×全幅×全高1970×650×1045㎜ 軸距1340㎜ 乾重134[車重153](137/156)〈138/157〉㎏ タンク16ℓ シート高770㎜ キャスター23度 トレール85㎜ タイヤ:110/70R17・150/60R17 ●価格68万[速度警告機能付きは+1万円](80万)〈72万〉円 ※’93年型のデータ。( )はSP、〈 〉はSEのデータ。
画像8: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1993 NSR250R (MC28)

画像9: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1993 NSR250R SP(MC28)ロスマンズカラー

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WGP500の“強い”カラーを次々纏い、’96年SEで生産終了へ

MC28の車体はφ41㎜カートリッジフォーク、片持ちプロアーム(ホイールサイズは3.00-17/4.50-17)に加えてさらにスラント化を進めたFアッパーカウルとスクリーン、曲面構成のシートカウル、後端を25㎜ 短縮したタンク等でワークスレーサーNSR(500/250)に近いイメージとした。

前後マグホイールとニューカートリッジフォークを持つSPは、’93年末のロスマンズ、’95年はマイケル・ドゥーハン車イメージのWGP・GP-1カラー(1500台)、’96年はレプソルカラー(1000台)を展開。’96年、SEに新カラーが追加され、生産を終了する。

【主なスペックと価格】
●水冷2ストクランクケースリードバルブ90度V型2気筒249㏄(54.0×54.5㎜) 圧縮比7.4:1 最高出力40ps/9000rpm 最大トルク3.3㎏f・m/8500rpm 変速機6段●全長×全幅×全高1970×650×1045㎜ 軸距1340㎜ 乾重137[車重156]〈138[157]〉㎏ 燃料タンク16ℓ シート高770㎜ キャスター23度 トレール85㎜ タイヤ:110/70R17・150/60R17 ●価格80〈72〉万円 ※’95/’96年型SPのデータ。〈 〉は’96年型SEのデータ。
画像10: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1995 NSR250R SP(MC28)GP-1カラー

画像11: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1996 NSR250R SP(MC28)レプソルカラー

画像12: ホンダ「NSR250R」の歴史を振り返る! NSR250Rヒストリー(後編・1990-1996)
1996 NSR250R SE(MC28)

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