クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第102回は「アストンマーティン ヴァンテージ(4代目)」だ。

アストンマーティン ヴァンテージ(4代目:2017年−)

画像: 先代のヴァンテージよりはサイズはひとまわり以上大きくなったが、それでもDB11などに比べればコンパクトだ。

先代のヴァンテージよりはサイズはひとまわり以上大きくなったが、それでもDB11などに比べればコンパクトだ。

以前にこの連載で先代のヴァンテージを紹介したときにも解説したが、ヴァンテージという名は、かつてアストンマーティンの高性能モデルに与えられたグレード名だった。したがって、ヴァンテージという名前を与えられたモデルとしては先代は3代目にあたり、今回紹介するモデルは4代目、独立したモデルとしては2代目にあたる。

2017年11月21日、アストンマーティンは新型ヴァンテージを本国イギリスや日本をはじめ、世界6カ国で同時に発表した。スーパー グランドツーリングカーのDB11に続く、アストンマーティン社のセカンド センチュリープランの第2弾となるモデルだ。どう猛な肉食獣をイメージしたというスタイリングは、DB11などと同様、同社のチーフデザイナーであるアレック・ライヒマンが手がけた。

DB11などに比べると少し小ぶりになったヘッドランプと、伝統的な「ベーン」グリルではなく「ハンター」グリルと呼ばれる新デザインのフロントグリル、そしてリアエンドいっぱいに展開するテールランプなどが特徴的だ。サイズも先代のヴァンテージより83mm長く、76mm幅広く、13mm高い。ホイールベースも103mm延長されている。DB11で新採用された新世代のアルミニウム製のシャシをベースに、ホイールベースを短縮(101mm)して強化したものを採用している。車重はDB11や先代のヴァンテージより大幅に軽量化されている。

画像: センターコンソールは小型化された。走行関連機能はもちろん、インフォテインメント システムの操作性も良い。

センターコンソールは小型化された。走行関連機能はもちろん、インフォテインメント システムの操作性も良い。

フロントミッドシップに搭載されるパワーユニットは、メルセデスAMGから提供された4.0L(正確には3982cc)のV8 DOHCツインターボを独自にチューンしたもので、最高出力は510ps、最大トルクは685Nmを発生する。このスペックは、DB11 V8に搭載されたエンジンより最大トルクは10Nmアップしている(最高出力は同じ)。ミッションはトランスアクスル方式でZF製の8速ATが組み合わされ、最高速度は314km/h、0→100km/h加速は3.7秒と公称されている。

インテリアも機能本位でデザインされ、アストンマーティンの伝統でもあった大きなセンターコンソールは採用されず、コンパクトで凝縮感のあるデザインのものとなり、メルセデス由来のコマンドシステムのコントローラーなどが備わっている。

2019年には世界限定200台のヴァンテージAMRを発表。2020年にはオープントップモデルのロードスターも発表された。車速が50km/hまでなら走行中でも7秒未満で開閉が可能なファブリック製の電動開閉ソフトトップを備えながら、クーペよりも60kgしか車重は増えていない。同時に、ヴァンテージAMRに採用されていた7速MTがクーペのオプションとして設定された。

ベイビー・アストンとも呼ばれるヴァンテージだが、硬派なピュアスポーツモデルとして存在感を放ち、アストンマーティン初の電子制御デフによってコーナリング性能を高められるなど、スタイルもパフォーマンスも運動性能の高さを証明している。

画像: リアエンドいっぱいに展開するLEDのリアコンビランプも特徴的。バンパー下はディフューザー形状となっている。

リアエンドいっぱいに展開するLEDのリアコンビランプも特徴的。バンパー下はディフューザー形状となっている。

アストンマーティン ヴァンテージ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4465×1942×1273mm
●ホイールベース:2704mm
●重量:1530kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●排気量:3982cc
●最高出力:510ps/6000rpm
●最大トルク:685Nm/2000-5000rpm
●燃料タンク容量:73L
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●トランスミッション:8速AT
●タイヤサイズ:前255/40R20、後295/35R20
●当時の価格:2011万8376円

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